いろは歌・いろはガルタ・いろは双六『目次』 

『新版いろはたとゑ廻双六』
(国立国会図書館蔵)

『新版いろはたとゑ廻双六(しんぱん いろは たとえ まわりすごろく)』
『新版 いろは たとゑ 廻双六』という双六です。
「いろは歌」の形になっています。
「一寸先は闇…」で始まる、いわゆる「京いろは」です。
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  • 『新版 いろは たとゑ 廻双六(しんぱん いろは たとえ まわりすごろく)』(国立国会図書館所蔵)
  •  江戸末期に京都の版元(板元)から出版されたもの。作:義はる。版元:京富小路松原下町 墨屋吉兵衛。
  • 「一寸先は闇…」で始まる「京いろは」の形。(「江戸いろは」は「犬も歩けば棒に当たる」で始まる)
* 双六の原画から、「い・ろ・は・に…」のそれぞれの絵を抜き出し48枚を一覧にしました。
* 漢字交じりの表記と、現代仮名遣いでの読み方を付加しました。

  •  一寸先は闇の夜
    いっすんさきはやみのよ
ふりはじめ(振り始め)

  •  論語読みの論語知らず
    ろんごよみのろんごしらず

  •  針の穴から天のぞく
    はりのあなからてんのぞく

  •  二階から目薬
    にかいからめぐすり

  •  仏の顔も三度
    ほとけのかおもさんど

  •  下手の長談義
    へたのながだんぎ

  •  豆腐に鎹
    とうふにかすがい

  •  地獄の沙汰も金次第
    じごくのさたもかねしだい

  •  綸言汗のごとし
    りんげんあせのごとし

  •  糠に釘
    ぬかにくぎ

  •  類を以て集まる
    るいをもってあつまる

  •  鬼も十八
    を(お)にもじゅうはち

  •  笑う門には福来る
    わらうかどにはふくきたる

  •  蛙の面に水
    かえるのつらにみず
    *「蛙」は「かいる」と書かれている。

  •  夜目遠目笠のうち
    よめとおめかさのうち

  •  立て板に水
    たていたにみず

  •  連木で腹を切る
    れんぎではらをきる

  •  袖の振り合わせも他生の縁
    そでのふりあわせもたしょうのえん

  •  月夜に釜を抜く
    つきよにかまをぬく

  •   猫に小判
    ねこにこばん

  •  済す時の閻魔顔
    なすときのえんまがお

  •  来年の事言えば鬼が笑う
    らいねんのこといえばおにがわらう

  •  馬の耳に風
    むまのみみにかぜ
    *編集注:ここでの「馬」は「むま」と読む。「むま」は「馬」のこと。『平安以降、「むま」と表記した例が多い(小学館・日本国語大辞典)』

  •  氏よりは育ち
    うじよりはそだち

  •  鰯の頭も信心から
    いわしのかしらもしんじんから

  •  鑿と言わば槌
    のみといわばつち

  •  負うた子に教えられて浅瀬を渡る
    おうたこにおしえられてあさせをわたる

  •  臭い物に蝿がたかる
    くさいものにはえがたかる
    *「蝿」は「はい」と書かれている。

  •  闇に鉄砲
    やみにてっぽう

  •  播かぬ種は生えぬ
    まかぬたねははえぬ

  •  下駄と焼味噌
    げたとやきみそ

  •  武士は食わねど高楊枝
    ぶしはくわねどたかようじ

  •  これに懲りよ道斎坊
    これにこりよどうさいぼう

  •  縁と月日
    えんとつきひ

  •  寺から里へ
    てらからさとへ

  •  足下から鳥が立つ
    あしもとからとりがたつ

  •  竿の先に鈴
    さおのさきにすず

  •  鬼神に横道なし
    きじんにおうどうなし

  •  幽霊の浜風
    ゆうれいのはまかぜ

  •  (intentionally left blank)

  •  身は身で通る
    みはみでとおる

  •  吝ん坊の柿の種
    しわんぼうのかきのたね

  •  縁の下の舞
    えんのしたのまい

  •  瓢箪から駒
    ひょうたんからこま

  •  餅は餅屋
    もちはもちや

  •  聖は道によって賢し
    せいはみちによってかしこし

  •  雀百まで踊り忘れぬ
    すずめひゃくまでおどりわすれぬ

  •  京に田舎あり
    きょうにいなかあり
上がり

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Last updated : 2022/11/23