江戸名所図会えどめいしょずえより「五百羅漢ごひゃくらかん

  • 江戸名所図会』から、「五百羅漢」の10枚の絵を抜き出しパノラマ画像としました。
    *一丁の半分、つまり1ページ分の絵を1枚と数えています。
    *原画は国立国会図書館蔵。

  • 『江戸名所図会』で紹介される「天恩山五百大阿羅漢禅寺てんおんざんごひゃくだいあらかんぜんじ五百羅漢寺ごひゃくらかんじ)」は、元々は江東区大島3丁目にあったが、度々洪水に見舞われるなどして衰退し、明治時代に目黒区下目黒3丁目に移転し現在に至る。開基・松雲元慶が単独で彫り上げた群像は当初は536体あったが、現存するのは羅漢像287体を含め305体とされる。(Wkipedia)
  • 『江戸名所図会』には次のように記される。
    天恩山五百大阿羅漢禅寺てんおんざんごひゃくだいあらかんぜんじ
    本所ほんじょ五目、堅川たてかわよりみなみにあり。黄檗派おうばくは禅林ぜんりんにして河東かとう第一の名藍めいらんたり。開山かいざん鉄眼禅師てつげんぜんじ中興ちゅうこう象先和尚ぞうせんおしょう、また松雲禅師しょううんぜんじもって開基かいき大祖たいそしょうす。(略)左右さゆう階壇かいだんつらなれるところ五百阿羅漢ごひゃくあらかんぞうは、おのおの等身とうしんにしてとも松雲禅師しょううんぜんじ彫刻ちょうこくするところなり。
    *適宜、現代仮名遣いとするなどした。
    *河東(かとう)は、江戸では隅田川の東側、本所、深川のこと。
    *鉄眼禅師:鉄眼道光てつげんどうこう(寛永7年1月1日〈1630年2月12日〉– 天和2年3月20日〈1682年4月27日〉)。
    *松雲禅師:松雲元慶しょううんげんけい(慶安元年〈1648年〉‐宝永7年〈1710年〉)。
《10枚をつないだパノラマ画像》
「五百羅漢堂 内相之図」
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  • 当サイト独自の色調補正を行っており、国立国会図書館が公開している原画とは色調が若干違います。
「江戸名所図会」五百羅漢寺ごひゃくらかんじ
[五百羅漢寺三匝堂 一]
[五百羅漢寺三匝堂 二]
[羅漢堂 護法神宮]
 本尊の後ろに安ず。
江戸名所図会えどめいしょずえ 』とは
  • 江戸名所図会えどめいしょずえ』は、全7巻、20冊からなる絵入りの江戸の地誌。江戸名所の集大成と評される。
  • 斎藤幸雄さいとうゆきお長秋ちょうしゅう)が、寛政年間の江戸府内などの実地調査をして原稿を執筆したが刊行出来ず、その子幸孝ゆきたか莞斎かんさい)、孫の幸成ゆきしげ月岑げっしん)へと引き継がれ三十余年の時を経て三代で完成。第一巻から第三巻までの 10冊は天保5年〈1834年〉に、第四巻から第七巻までの 10冊は天保7年〈1836年〉に刊行された。
  • 寛政から天保に至る、江戸およびその近郊の町・神社・仏閣・名勝地・旧跡・橋・風俗などを多数の絵とともに説明。丁数で 1,160余、ページ数で 2,300余にのぼる大作。
  • 月岑げっしんは『附言』で次のように記す。
    この書は祖父が寛政中の編にして、父県麻呂あがたまろ刪補さんぽ、文化の末に至りてなり、文政の今に至りて上梓の功を終りぬ。凡そ年序を経る事三十有余年、江都蕃昌はんじょうしたがひて、神社寺院、境地沿革するものすこぶる多し。一向の小祠も須臾しゅゆに壮麗たる大社となり、わづかの草庵も巍然ぎぜんたる荘厳となれるもの少なからず。或いは祝融しゅくゆうわざわいかかりて楼門回廊を焼失し、礎石のみ存するの類、興廃枚挙すべからず。しかりといへども時々是を改むる事あたはず。故に今時のていたがへるもの多し。見るものいぶかる事なかれ。
    斎藤月岑識

    [注]
    斎藤長秋さいとうちょうしゅう :1737〈元文2〉年 - 1799〈寛政11〉年(長秋が没した寛政11年は、)。 斎藤莞斎さいとうかんさい :1772〈安永元〉年 - 1818〈文化15〉年。 斎藤月岑さいとうげっしん :1804〈文化元〉年 - 1878〈明治11〉年。寛政:1789年 - 1801年。文化:1804年 - 1818年。文政:1818年 - 1831年。 刪補さんぽ: 取り去ったり付け足したりすること。年序:年数。沿革:漸次にうつり変わる。一向の小祠:まったく小さな祠。須臾しゅゆ:わずかの時間。巍然ぎぜん:際立っているさま。祝融しゅくゆうわざわ:火災。火事の災難のこと。
  • 絵は 長谷川雪旦はせがわせったん(安永7年〈1778年〉- 天保14年1月28日〈1843年2月26日〉)。挿画はその多くが鳥瞰図の技法で描かれる。

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『江戸名所図会』から、五百羅漢と称される僧の名前。
 『江戸名所図会』に見る「五百羅漢」 
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Last updated : 2022/11/23