小倉百人一首
カードめくり 21 - 40
いまこむと
いひしばかりに
ながつきの
ありあけのつきを
まちいでつるかな
ふくからに
あきのくさきの
しをるれば
むべやまかぜを
あらしといふらむ
つきみれば
ちぢにものこそ
かなしけれ
わがみひとつの
あきにはあらねど
このたびは
ぬさもとりあへず
たむけやま
もみぢのにしき
かみのまにまに
なにしおはば
あふさかやまの
さねかづら
ひとにしられで
くるよしもがな
をぐらやま
みねのもみぢば
こころあらば
いまひとたびの
みゆきまたなむ
みかのはら
わきてながるる
いづみがは
いつみきとてか
こひしかるらむ
やまざとは
ふゆぞさびしさ
まさりける
ひとめもくさも
かれぬとおもへば
こころあてに
をらばやをらむ
はつしもの
おきまどはせる
しらぎくのはな
ありあけの
つれなくみえし
わかれより
あかつきばかり
うきものはなし
あさぼらけ
ありあけのつきと
みるまでに
よしののさとに
ふれるしらゆき
やまがはに
かぜのかけたる
しがらみは
ながれもあへぬ
もみぢなりけり
ひさかたの
ひかりのどけき
はるのひに
しづこころなく
はなのちるらむ
たれをかも
しるひとにせむ
たかさごの
まつもむかしの
ともならなくに
ひとはいさ
こころもしらず
ふるさとは
はなぞむかしの
かににほひける
なつのよは
まだよひながら
あけぬるを
くものいづこに
つきやどるらむ
しらつゆに
かぜのふきしく
あきののは
つらぬきとめぬ
たまぞちりける
わすらるる
みをばおもはず
ちかひてし
ひとのいのちの
をしくもあるかな
あさぢふの
をののしのはら
しのぶれど
あまりてなどか
ひとのこひしき
しのぶれど
いろにいでにけり
わがこひは
ものやおもふと
ひとのとふまで