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悪衣悪食
あくいあくしょく・あくえあくしょく
あくいあくじき・あくえあくじき
  1. 衣服や食べ物が粗末であること。
    [粗衣粗食]
作家
作品

徳富蘇峰

【将来の日本】

 およそ経済世界自然分配の法則に従えば、全国全社会全人民を挙げてみな一の生産者となし、消費者となし、何人にても生産者たるものは必ずまた消費者たるべし、消費者たる者は必ずまた生産者たらざるべからず。しかしてその消費する額の多少は必ずその生産の多少に平均し、すなわち消費すること多きものはまた生産すること多く、生産すること少なき者はまた消費すること少なく、原因結果の関係は至密に行なわれ、その勤勉して富を生ずるものは葡萄の美酒、夜光の杯、花下の銀鞍ぎんあん、月前の船、もってその自然の結果たる快楽を買うを得べく、その怠惰にして放逸なるものは悪衣悪食、他人よりは はずかしめられ、自家には不愉快を感じ、ただまさに終生累々として喪家そうかを学ばざるべからず。

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河上肇

【貧乏物語】

 思うに恒産なくして恒心を失わず、貧賤にしては貧賤に処し、患難に素しては患難に処し、いっさいの境に入るとして自得せざるなきは君子のことである。志ある者はよろしく自らこれを責むべし、しかもこれをもっていっさいの民衆を律せんとするは、たきぎ湿しめしてこれを燃やさんとするがごときもの、経世の策としてはすなわち一方に偏するのそしりを免れざるものである。されば悪衣悪食を恥ずる者はともに語るに足らずとなせし孔子も、子貢の まつりごとを問うに答えてはすなわちまず食を足らすと述べ、孟子もうしもまた、民の産を制して、楽歳に身を終うるまで飽き、凶年にも死亡を免れしめ、しかるのちって善にゆかしむるをもって、明君の政なりと論じているのであって、私が今、社会問題解決の一策として経済組織の改造をあぐるもまた同じ趣旨である。

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  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23