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破邪顕正
はじゃけんしょう
作家
作品

芥川龍之介

【るしへる】

あの辛辣(しんらつ)な弁難攻撃の間に態々(わざわざ)引証されてあるからである。この記事が流布本に載せられていない理由は、恐らくその余りに荒唐無稽に類する所から、こう云う破邪顕正(はじゃけんしょう)を標榜(ひょうぼう)する書物の性質上、故意の脱漏(だつろう)を利としたからでもあろうか。

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萩原朔太郎

【詩の原理】

殆(ほとん)ど多くの詩人等は、何が真に自由詩であり、何が散文であるかの、判別さえも持っていない。そしてこの認識的蒙昧(もうまい)から、詩の質と価値とは次第に低下し、しかもこれを破邪顕正(はじゃけんしょう)すべき正見がない。実に今日の詩壇に対して言うべきことは、詩人が自由詩の「創作」をもつことでなくして、自由詩の「評論」をもつことである。なぜならば前者の堕落は、後者の批判なくして救い得ないから。

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佐々木味津三

【旗本退屈男 第十一話 千代田城へ乗り込んだ退屈男】

 ここを通ればもう御城内。下馬止めまでずっと安全でした。
 だが、それにしても気にかかるのは、豊後のこの計らいです。闇から闇へ片付けて、事の黒白を永遠に秘密の中に葬ろうとしたこの計らいが、豊後自身の方策から出ているか、それとも腰本治右が手を廻した策であるか、もしも治右が陰に動いて、破邪顕正の大役承わる大目付までをもおのが薬籠中(やくろうちゅう)のものにしているとしたら、ゆめ油断はならぬ。おそらく将軍家の耳にも、身の潔白は歪められて、ゆうべの一条もあることないこと様々に尾ひれをつけた上、さもこちらからお紋の方にゆるしがたき不義の恋しかけたごとく言上されているに違いないのです。

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小栗虫太郎

【黒死館殺人事件】

 そこで法水はちょっと一息入れて莨(たばこ)に火を点けたが、再びこつこつ歩き廻りながら云いはじめた。
「それが、破邪顕正の眼なのです。たぶん、算哲博士は世界的の蒐集品を保護するために、文字盤を鉄函(てつばこ)の中に入れただけでは不安だったのでしょう。それがために、こういうすこぶる芝居げたっぷりな装置を、秘(こっ)そり設けて置いたのですよ。

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Last updated : 2022/11/23