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博覧強記
はくらんきょうき
作家
作品

芥川龍之介

【手巾】

 先生は、由来、芸術――殊に演劇とは、風馬牛(ふうばぎう)の間柄である。日本の芝居でさへ、この年まで何度と数へる程しか、見た事がない。――嘗(かつ)て或学生の書いた小説の中に、梅幸(ばいかう)と云ふ名が、出て来た事がある。流石(さすが)、博覧強記を以て自負してゐる先生にも、この名ばかりは何の事だかわからない。そこで序(ついで)の時に、その学生を呼んで、訊(き)いて見た。

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芥川龍之介

【飯田蛇笏】

 当時又可笑しかったことには赤木と俳談を闘わせた次手に、うっかり蛇笏を賞讃したら、赤木は透(す)かさず「君と雖(いえど)も畢(つい)に蛇笏を認めたかね」と大いに僕を冷笑した。僕は「常談云っちゃいけない。僕をして過たしめたものは実は君の諳誦なんだからな」とやっと冷笑を投げ返した。と云うのは蛇笏を褒めた時に、博覧強記なる赤木桁平もどう云う頭の狂いだったか、「芋の露連山影を正うす」と云う句を「連山影を斉うす」と間違えて僕に聞かせたからである。

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寺田寅彦

【西鶴と科学】

 江戸時代随一の物知り男曲亭馬琴(きょくていばきん)の博覧強記とその知識の振り廻わし方は読者の周知の通りである。『八犬伝』中の竜に関するレクチュアー、『胡蝶物語』の中の酒茶論等と例を挙げるまでもないことである。しかるに馬琴の知識はその主要なるものは全部机の上で書物から得たものである。事柄の内容のみならずその文章の字句までも、古典や雑書にその典拠を求むれば一行一行に枚挙に暇(いとま)がないであろうと思われる。

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穂積陳重

【法窓夜話】

 ライブニッツ(Leibnitz)は博覧強記の点において古今その比を見ない人と言ってよかろう。ギボンは彼を評して「世界併呑の鴻図(こうと)を懐き偉業未だ成らずして中道にして崩じたる古代の英主の如し」といっておる。「ファウスト」に、

Habe nun, ach! Philosophie,
Juristerei, und Medicin,
Und, leider! auch Theologie,
Durchaus studiert, mit heissem Bemuhn[「u」はウムラウト(¨)付き].

はてさて、己は哲学も
法学も医学も
あらずもがなの神学も
熱心に勉強して、底の底まで研究した。
(ゲーテ作 森鴎外訳『ファウスト』岩波文庫、上、二三頁)

とあるように、

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岡本綺堂

【中国怪奇小説集 捜神記(六朝)】

 この原本の世に伝わるものは二十巻で、晋(しん)の干宝(かんぽう)の撰(せん)ということになって居ります。干宝は東晋の元帝(げんてい)に仕えて著作郎(ちょさくろう)となり、博覧強記をもって聞えた人で、ほかに『晋紀』という歴史も書いて居ります。、但し今日になりますと、干宝が『捜神記』をかいたのは事実であるが、その原本は世に伝わらず、普通に流布するものは偽作(ぎさく)である。たとい全部が偽作でなくても、他人の筆がまじっているという説が唱えられて居ります。

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Last updated : 2022/11/23