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平凡陳腐
へいぼんちんぷ
作家
作品

正岡子規

【墨汁一滴】

『日本』へ俳句寄稿に相成候あいなりそうろう諸君へ申上候もうしあげそうろう筆硯ひっけん※(二の字点、1-2-22)御清適ごせいてきの結果として小生の枕辺ちんぺん玉稿ぎょっこうの山を築きこの冬も大約一万句に達しそうろうこと誠に御出精ごしゅっせいの次第とかつ喜びかつたてまつり候。しかるところ玉稿拝読致候いたしそうろう御句おんくの多き割合に佳句の少きは小生の遺憾とする所にして『日本』の俳句欄も投句のみを以てうず兼候かねそうろう場合も不少すくなからず候。選抜の比例を申候もうしそうらはんに十分の一以上の比例を取り候は格堂かくどう寒楼かんろうら諸氏の作に候。その他は百分の一に当らざる者すら有之これあり候。多作第一とも称すべき八重桜やえざくら氏は毎季数千句を寄せられ一題の句数大方二十句より四、五十句に及び候。されどその句を見るにいたずらに多きをむさぼる者の如く平凡陳腐の句も剽窃ひょうせつの句もかまはずやたらに排列はいれつせられたるはやや厭はしく感じ申候。また一題百句など数多あまた寄せらるる人も有之候。一題百句は第一期の修行として極めて善き事なれどその中より佳句を抜き出す事は甚だ困難なるべく、ましてその題が火燵こたつ頭巾ずきん火鉢ひばち蒲団ふとんたぐいなるにおいては読まずしてその句の陳腐なること知れ申候。

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Last updated : 2022/11/23