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平談俗話
へいだんぞくわ |
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作家
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作品
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|---|---|
芥川龍之介 |
【芭蕉雑記】
実際又芭蕉は俗語のみならず、漢語をも雅語をも正したのである。命なりわづかの笠の下涼み 中山にいたりて忽ち驚く 馬に寝て残夢月遠し茶のけぶり しかしこの著しい特色は同時に又俳諧に対する誤解を生むことにもなつたらしい。その一つは俳諧を解し易いとした誤解であり、その二つは俳諧を作り易いとした誤解である。俳諧の月並みに |
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平談俗話
へいだんぞくわ |
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作家
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作品
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芥川龍之介 |
【芭蕉雑記】
実際又芭蕉は俗語のみならず、漢語をも雅語をも正したのである。命なりわづかの笠の下涼み 中山にいたりて忽ち驚く 馬に寝て残夢月遠し茶のけぶり しかしこの著しい特色は同時に又俳諧に対する誤解を生むことにもなつたらしい。その一つは俳諧を解し易いとした誤解であり、その二つは俳諧を作り易いとした誤解である。俳諧の月並みに |
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