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平沙渺漠
へいさびょうばく
作家
作品

中里介山

【大菩薩峠 Ocean の巻】

「海岸の風物が一変したら、海そのものまでも別のような感じがします」
と、田山白雲が答えました。
「そうですね、九十九里は全く別世界のような気がしますね、大東だいとうみさき以来、奇巌怪石というはおろか、ほとんど岩らしいものは見えないではありませんか、 平沙渺漠へいさびょうばくとして人煙を絶す、といった趣ですね」
「左様、小湊こみなと片海かたうみあたりのように、あらゆる水の跳躍を見るというわけでもなし、お仙ころがしや、竜燈の松があるというわけでもなし――至極平凡を極めたものですね、海の水色までが南房のように蒼々そうそうとして生きていません――沼の水のようです」

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中里介山

【大菩薩峠 みちりやの巻】

 老漁師は、こんなに変った色を好みません。その色ざしによって、なんとか明日の天候を見定めるものですが、この夕べは、十里の砂浜に日和ひよりを見ようとする一つの漁師の影さえ見えません。
 ところどころに、竜安石を置いたような岩が点出しているだけで、平沙渺漠へいさびょうばく人煙を絶するような中を、清澄の茂太郎は、西に向ってまっしぐらに走り出しました。
 真直ぐに行けばたちまち海に没入する道も、まがれば無限である。茂太郎は、その無限の海岸線を走ろうというのですから、留め手のない限り、その興の尽き、足の疲れ果つる時を待つよりほかに、留めるすべはない。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23