美酒佳肴
びしゅかこう
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作家
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作品
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【大菩薩峠 白雲の巻】
「では、茂――ムク――」
白雲は茂太郎とムクとをこの船に引きずり込み、やがて、風流瀟洒たるこの月見船は、松島湾の波の上を音もなく辷(すべ)り出しました。
果して、興は船の進むと共に進みました。美酒佳肴の用意も申すまでもなく、丹青翰墨の具まで備わらずということはありません。
興に乗じて、白雲は筆をとって直ちに眼前の景を描きました。
「これへ一筆――」
玉蕉女史に向って賛を求めると、女史も辞することなく達筆をふるいました。
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Last updated : 2025/09/19