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鄙野疎狂
ひやそきょう |
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作家
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作品
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鳥谷部春汀 |
【明治人物月旦(抄)】
礼法を無視して悪口雑言を濫用するは、確かに彼れの大疵なり、粗暴矯激にして軌道を逸脱するの亡状は、亦固より彼れの大欠陥なり されど是れ特に彼れの大欠陥に非ずして、下院全体の大欠陥なり 彼は唯だ其最も著明なる代表者たるのみ、而も一面に於て此の大欠陥を有すると共に、他の一面に於ては爛漫たる大醇と、愛す可き大美質とを有するものあるが故に、単に彼れの鄙野疎狂を咎むるは甚だ苛酷なり。
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されど是れ特に彼れの大欠陥に非ずして、下院全体の大欠陥なり