ご利用について
▼参考書
凡俗非議
ぼんぞくひぎ
作家
作品

有島武郎

【惜みなく愛は奪う】

そこに何等かの執着をつなぎ、葛藤を加えるのは、要するに下根粗笨(そほん)な外面的見断に支配されての迷妄に過ぎない。それらの境を静かに超越して、嬰児の戯れを見る老翁のように凡(すべ)ての努力と蹉跌(さてつ)との上に、淋しい微笑を送ろうとする。そこには冷やかな、然し皮相でない上品さが漂っている。或は又凡てを容(い)れ凡てを抱いて、飽くまで外界の跳梁(ちょうりょう)に身を任かす。昼には歓楽、夜には遊興、身を凡俗非議の外に置いて、死にまでその恣(ほしいま)まな姿を変えない人もある。そこには皮肉な、然し熱烈な聡明が窺(うかが)われないではない。私はどうしてそれらの人を弾劾(だんがい)することが出来よう。

青空文庫で読む  

 
  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

Last updated : 2025/12/26