凡俗非議
ぼんぞくひぎ
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作家
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作品
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【惜みなく愛は奪う】
そこに何等かの執着をつなぎ、葛藤を加えるのは、要するに下根粗笨な外面的見断に支配されての迷妄に過ぎない。それらの境を静かに超越して、嬰児の戯れを見る老翁のように凡ての努力と蹉跌との上に、淋しい微笑を送ろうとする。そこには冷やかな、然し皮相でない上品さが漂っている。或は又凡てを容れ凡てを抱いて、飽くまで外界の跳梁に身を任かす。昼には歓楽、夜には遊興、身を凡俗非議の外に置いて、死にまでその恣まな姿を変えない人もある。そこには皮肉な、然し熱烈な聡明が窺われないではない。私はどうしてそれらの人を弾劾することが出来よう。
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Last updated : 2025/09/19