砲刃矢石
ほうじんしせき
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作家
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作品
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【夜明け前 第一部下】
幕府方にはすでに
砲刃矢石の間に相見る心が初めからない。金扇のかがやきは高くかかげられても、山陽道まで進もうとはしない。大軍が悠々と閑日月を送る地は豊臣氏の恩沢を慕うところの大坂である。ある人の言葉に、ほととぎすは啼いて天主台のほとりを過ぎ、五月の風は茅渟の浦端にとどまる征衣を吹いて、兵気も三伏の暑さに倦みはてた、とある。
過ぐる文久年度の生麦事件以上ともいうべき外国関係の大きなつまずきが、この不安な時の空気の中に引き起こって来た。
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Last updated : 2025/09/19