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頑冥不霊
がんめいふれい
作家
作品

戸坂潤

【友情に関係あるエッセイ】

 菓子屋に菓子がなければそれだけ私の経済の節約になるし、米が買いにくくなったので、「日本人は何と云っても三度三度米を喰わなければ」と云っていた封建時代育ちの老人達もその頑冥不霊を取り下げなくてはならなくなるし、特に乗車や出札口での一列制度は交通道徳上大変喜ばしい向上だし、其他其他なのである。

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折口信夫

【「さうや さかいに」】

 でする まする
泉鏡花は、時々その小説に新旧二様の語を使ふ者を対立させて、対立した人間の性格や、生活をある点まで、書き分けようとした。殊に硬い詞を使ふ者に、頑冥不霊な魂を与へることが、意外なほど多い。とりわけ「風流線」「続風流線」では、大山某といふ、唯一人古格な方言でおし通して物を言ふ、社会救済事業家を出してゐる。極端なほど、でえすると言ふ語を、一貫して遣ふのである。而も之に対して金沢市の有識階級の人々には、有識の標識の様に、「です」を用ゐさせて居る。此偉大な偽善家に限つて、人並みの「です」を遣はせなかつた。鏡花は、極めて醜く頑なゝ精神を表現するのに、此古風な方言を、適切なものと考へたのであらう。

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夢野久作

【鼻の表現】

 先ず無生物式に呪われているというのは、変化の無いつめたい石や金属の性質を帯びている鼻の表現であります。
 男性では頑冥不霊の石塔の鼻や、微塵も色気の無い石部金吉の鼻、鉄のように頑強な性質、又は銅臭に囚われた人、或は金ピカ自慢の方なぞがこの部類であります。いずれにしても或る硬度にまで凝り固まった融通の利かぬタチで、中には合金や 鍍金めっき、流し金なぞで満足している人もあるという次第で、おのおのとりどり様々にその持ち前の性格を鼻の表現に光らせております。

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W・S・モーゼス
浅野和三郎訳

【霊訓】

真に迷霧めいむが覚めるのは肉の眼が閉ずる時、換言すれば、地上生活が終りを告げる時で、そこで初めて地上の教会、地上の神学の偽瞞に気がつき、大至急訂正を試みることになるのである。進歩性の霊魂は、決して呉下ごか旧阿蒙きゅうあもうではない。かの 頑冥不霊がんめいふれいな霊魂のみがいつまでも現世的迷妄の奴隷として残るのである。

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Last updated : 2022/11/23