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頑執妄排
がんしゅうもうはい
作家
作品

島崎藤村

【夜明け前 第一部上】

 新たな外来の勢力、五か国も束になってやって来たヨーロッパの前に、はたしてこの国を解放したものかどうかのやかましい問題は、その時になってまだ日本国じゅうの頭痛の種になっていた。先入主となった黒船の強い印象は容易にこの国の人の心を去らない。横浜、長崎、函館はこだての三港を開いたことは井伊大老の専断であって、朝廷の許しを待ったものではない。京都の方面も騒がしくて、賢いみかどの心を悩ましていることも一通りでないと言い伝えられている。開港か、攘夷じょういか。これほど矛盾を含んだ言葉もない。また、これほど当時の人たちの悩みを言いあらわした言葉もない。前者を主張するものから見れば攘夷は実に 頑執妄排がんしゅうもうはいであり、後者を主張するものから見れば開港は屈従そのものである。どうかして自分らの内部なかにあるものをまもり育てて行こうとしているような心ある人たちは、いずれもこの矛盾に苦しみ、時代の悩みを悩んでいたのだ。

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北村透谷

【頑執妄排の弊】

頑執妄排の弊

北村透谷


 宇宙を観察するのみち二あり、一は宇宙を「死躰」としてるにあり、他は宇宙を「生躰」として観るにあり、人生を観察するの途二あり、一は人生を今世に限られたるものとして観るにあり、他は人生を未来に亘るものとして観るにあり。こゝに於て吾人は知る、人間世に処するの途は、現在に希望を置くと、未来に希望を置くとの二岐に分るゝあるのみ。

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Last updated : 2022/11/23