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緩怠千万
かんたいせんばん
 ⇒ 緩怠至極 ⇒ 緩怠千万
作家
作品

中里介山

【大菩薩峠 恐山の巻】

「だから、言わぬことじゃない、あれほどの武功者を縄もかけず、大小も取上げずに召連れて、それに悠々と茶などを振舞って世間体にもてなしていたのが緩怠千万――なんにしても大事のめしうど、取逃がしては一大事と、皆々続いて水中に飛び入ろうとすると、鶴見は少しも 狼狽あわてず、以前の通りに艫先に腰かけていて、右の手でひげをひねりながら言うことには、騒ぐな、騒ぐな、どこまで逃げるということがあるものか、この一国のうちならば、海であろうと、川であろうと、ゆっくり探すことができるのだ、だが、そのうちに浮いて出て来るから、ともかくもひとまずこの船をさし止めろ、と言っているうちに、水面の一個所、水の色が紅くなったところがある、あそこへ船を差廻してみよと、鶴見から言われているうちに、そこへぽっかりと屍体が一つ浮いて出た、それを引き上げて見ると、右の武功者が、高股たかももを切り落されて浮び出して来たのだった」

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Last updated : 2022/11/23