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▼参考書
機嫌気褄
きげんきづま
作家
作品

二葉亭四迷

【浮雲】

「あの婦人(おんな)は裾張蛇(すそっぱりじゃ)の変生(へんしょう)だろう」ト近辺の者は影人形を使うとか言う。夫婦の間に二人の子がある。姉をお勢(せい)と言ッて、その頃はまだ十二の蕾(つぼみ)、弟(おとと)を勇(いさみ)と言ッて、これもまた袖で鼻汁(はな)拭(ふ)く湾泊盛(わんぱくざか)り(これは当今は某校に入舎していて宅には居らぬので)、トいう家内ゆえ、叔母一人の機(き)に入ればイザコザは無いが、さて文三には人の機嫌(きげん)気褄(きづま)を取るなどという事は出来ぬ。

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佐々木味津三

【旗本退屈男 第四話 京へ上った退屈男】

「江戸の客仁、お騒がせ仕ったな。れッきとした二本差がいわれもなく素町人風情(すちょうにんふぜい)の下風についてなるものか。恥を忍んで機嫌気褄をとりながら取り巻いていたのも、こやつに 切支丹宗徒(きりしたんしゅうと)の疑いがあったからのことじゃ。――御無礼仕ったな。千石だろうと二千石だろうと、お気のままに江戸から取りよせて、たんと遊ばっしゃい」

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三遊亭圓朝
鈴木行三校訂編纂

【文七元結】

えゝそれは当ります、へえ有難うござえやす、貧乏世帯(じょてえ)を張ってるもんですから、母親(おふくろ)と一緒に苦労して借金取のとけえ自分で言訳に往って詫ごとをしてくれるんです……へえ、其の代りお役には立ちやすめえから、一々小言を仰しゃって下せえやし、お久、お内儀さんも斯(こ)う仰しゃって下さるから何(なん)だが、店へ出てお客の機嫌気褄(きづま)の取れる人間じゃアねえが、其の 中(うち)にゃア様子も解るだろうから……

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
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Last updated : 2025/12/26