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国利民福
こくりみんぷく
作家
作品

豊島与志雄

【擬体】

昨年七月にはその第一期工事が完成され、築堤、浚渫、貯水池、水門など、各種の難工事が克服され、このために移動された土壌の量は、高さ一メートル幅一メートルの土堤に直してみると、長さ二十万キロ、地球赤道を五周するほどだという。これだけの大工事が、中国においては、人民のために人民の手で行われているのだ。日本にあっても、この貧窮のさなかだから、先ず何を措いても国利民福のことを考えるべきではないか……。そういうことを青木は饒舌った。

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清水紫琴

【移民学園】

まだまだ前途悠遠の、序開きといふ段で、がつくりとなる程なら、最初から政治なんぞに、くちばしは出せないさ。やうやく政党内閣といつたところで幼稚なもの、まだ二回目の最初一度は竜頭蛇尾、藩閥に回収された跡引受け。誰も初役の、勝手は分らず、議論は多し。まだなかなか国利民福を増進するの機関として、遺憾なき活動を見るまでに至らぬは、知れ切つた事なれど。一旦挫折の運命に陥つた、政党内閣の信用を、回復するが刻下の急と、気の進まぬ舞台へ上がつても見たなれど。そなたは乃公が進退の軽々しきを遺憾とし、鬱ぎ出したといふ訳かなと。意外の辺より疑問を下すも。妻の心を一転せしめて、たちまちに憂鬱の原因を、看破らむものと思へるなり。

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喜田貞吉

【「日本民族」とは何ぞや 日本民族の概念を論ず】

たとい人類学者の調査が、地方的に骨相体質の特徴あることを云為するとも、そはただ複合民族構成の要素において、多少の濃淡の差違あることを語るのみで、到底同一の「日本民族」なることには疑いない。そして我ら「日本民族」は、相協同一致して、皇室を宗家と仰ぎ奉り、その家長とす天皇を元首と奉戴して、終始国利民福の増進を希望するの外、また他意あることを知らぬのである。あらゆる天神・地祇はもとより、我が国土に祭らるる秦・漢・百済等の諸蕃神も、ことごとく我ら「日本民族」共同の祖神として尊崇すべく、我が国史上に現われたる偉人傑士は、ことごとく我ら「日本民族」共同の尊親属として、相ともにその誇りとなすべく、相ともにこれを尊敬すべきものである。

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Last updated : 2022/11/23