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古往今来
こおうこんらい
作家
作品

正岡子規

【俳人蕪村】

前者は過去のある人事を叙し、後者は未来のある人事を叙す。一句の主眼が一は過去の人事にあり、一は未来の人事にあるは二句同一なり、その主眼なる人事が人事中の複雑なるものなることも二句同一なり。かくのごときものは古往今来こおうこんらい他にその例を見ず。

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夏目漱石

【京に着ける夕】

加茂かもの水のとおるなかに全身をけたときは歯の根が合わぬくらいであった。湯にって顫えたものは古往今来こおうこんらいたくさんあるまいと思う。

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芥川龍之介

【解嘲】

「しかしもつと根本的なことは、社会的環境だと思ふ。電車や自動車や、飛行機の響きを聞き、新聞雑誌の中に うづもれながら、たとへ金があつたところで、昔の人人がひたつた「清閑」の境地なんか、とても得られるわけがない。」これは中村君のみならず、しばしば識者の口から出た、山嶽よりも古い誤謬ごびうである。古往今来こわうこんらい社会的環境などは一度も清閑を容易にしたことはない。二十世紀の中村君は自動車の音を気にしてゐる。

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羽仁もと子

【最も楽しい事業】

よい種子たねをまいてよく育てたら、法則にしたがって時もたがえず美しく伸びてゆくはずである。しかし古往今来こおうこんらい、本当にわが子を立派に育てた親が幾人あるだろう。

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北村透谷

【厭世詩家と女性】

恋愛は人世の秘鑰ひやくなり、恋愛ありて後人世あり、恋愛をき去りたらむには人生何の色味かあらむ、然るに尤も多く人世を観じ、尤も多く人世の秘奥を究むるといふ詩人なる怪物の尤も多く恋愛に罪業を作るは、如何いかなることわりぞ。古往今来詩家の恋愛に失する者、挙げて数ふ可からず、遂に女性をして嫁して詩家の妻となるを戒しむるに至らしめたり、詩家あに無情の動物ならむ、否、其濃情なる事、常人に幾倍する事いちじるし、然るに綢繆ちうびう終りを全うする者すくなきは何故ぞ。

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与謝野晶子

【婦人と思想】

「個人としても社会人としても人はあらゆる幸福を享得せねばならぬ。幸福の最上なるものは個性を発揮して我が可能を尽すと共に、互に他の個性を理解し合い鑑賞し合うことである。」かようなる問題は古往今来の大問題であって容易に解決しがたい事ではあるが、今日世界の文明人は皆この問題に触れて、或者は懐疑に陥り、或者は解決の曙光しょこうを認めたといっている。

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中島敦

【狼疾記】

「畢竟、俺は俺の愚かさに殉ずる外に途は無いじゃないか。凡てが言われ、考えられた後に結局、人は己が性情の指さす所に従うのだ。その論議・思考と無関係に、である。そして爾後じごの努力は、凡て、その性情のした選択へのジャスティフィケイションにのみ注がれるであろう。考えようによれば、古往今来のあらゆる思想とは、各思想家がそれぞれ自己の性情に向って為したジャスティフィケイションに外ならぬではないか。……」

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小酒井不木

【血の盃】

恋が屡々しばしば恐ろしい結末をもたらすものであることは、古往今来こおうこんらいその例に乏しくないが、良雄とあさ子との恋仲は、あさ子の突然な失明によって、果敢はかなくも、良雄の方から、無理やりに結末がつけられたのである。

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夢野久作

【近世快人伝】

どうしてコンナ巨大な平凡児が日本に出現したかという……つまり頭山満の立志伝を書けと云われると筆者も少々困る。頭山満翁には、元来立志伝なるものがない。古往今来、あらゆる英雄豪傑は皆、 えらい者になろうと志を立ててから、その志に向って勇往邁進まいしんしたに相違ない。

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寺田寅彦

【俳諧の本質的概論】

不易流行や虚実の弁については古往今来諸家によって説き尽くされたことであって、今ここに 敷衍ふえんすべき余地もないのであるが、要するにこれは俳諧には限らずあらゆるわが国の表現芸術に共通な指導原理であって、芸と学との間に分水嶺ぶんすいれいを画するものである。

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Last updated : 2022/11/23