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公議輿論
こうぎよろん
幕末・維新期に、欧米の議会制の知識を導入し、会議制度によって権力の再編ないし新しい統一をはかろうとした国家権力構想。[参考:世界大百科事典「公議政体論」より引用]
作家
作品

山路愛山

【明治文学史】

 封建の揺籃えうらん恍惚くわうこつたりし日本はにはかに覚めたり。和漢の学問に牢せられたる人心は自由を呼吸せり。鉄の如くに固まれるものは泥の如くに解けたり。維新の始めにあたりてや、所謂智識を世界に求むるの精神は沛乎はいことして抑ゆべからず。天下の人心は飢渇の如く新しき思想新しき智識を追求めたり。其錦旗をひるがへして東海道に下向し、山の如き関東の勢を物の数とせざりしが如き議政官に上局下局を設けて公議輿論を政治の標準とし、世界第一の民政国たる米国に擬せんとせしが如き政治的冒険の花々しく、恐ろしく、快絶奇絶なりしが如く、当時の思想界の冒険も また孟賁まうほんをしてしりへに瞠若だうじやくたらしむる程の勢ありき。

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陸羯南

【近時政論考】

第二種はこれに反して快活民権論ともいうべく、浅薄ながらも西洋の学説を聞き、日本将来の政体は現時のごとく君主または二、三権臣の専制に任すべからず、文明国の風に倣い人民の権利を重んじ、人民の公議輿論をもって政をなさざるべからずと信じたるもののごとし。これ実に日本における自由主義の萌芽にして政論史上記臆すべき価あり。第三種の民権論者はこの期に在りて最新の政論者なり、吾輩これを翻訳民権論と名づくべし、彼らはみな昨日まで窓下に読書せし壮年もしくは新たに西洋より帰りたる人々なり。

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Last updated : 2022/11/23