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荒唐無稽
こうとうむけい
作家
作品

芥川龍之介

【るしへる】

この記事が流布本に載せられていない理由は、恐らくその余りに荒唐無稽に類する所から、こう云う 破邪顕正はじゃけんしょう標榜ひょうぼうする書物の性質上、故意の脱漏だつろうを利としたからでもあろうか。

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芥川龍之介

【黒衣聖母】

私の知っている限り、所謂いわゆる超自然的現象には寸毫すんごうの信用も置いていない、教養に富んだ新思想家である、その田代君がこんな事を云い出す以上、まさかその妙な伝説と云うのも、荒唐無稽こうとうむけいな怪談ではあるまい。

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豊島与志雄

【夢】

ハムレットは、父の非業の死を、その亡霊から教えらるる。然し、亡霊を信じない吾々は、それを、種々の状勢から来る疑心の結晶だと考える。がまた、ハムレットは父の亡霊に逢ったのではなくて、そういう夢をみたのだとすれば、更に荒唐無稽の感を深めるであろうか。夢は元来、荒唐無稽なものとされている。

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萩原朔太郎

【童話と教育について】

すべての人間の子供は、本來フアンタスチツクな夢の宮殿に住んでゐるのだ。彼等の知つてる世界は、大人の知る「現實」の世界とはちがふのである。大人にとつて荒唐無稽のことは、彼等にとつて皆「眞實」のことなのである。すべての子供たちは、本來「夢」の中で育ち、そして夢を見ることによつて生き、夢を榮養食することによつて自己を生育させてゐるのである。

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原民喜

【四五ニズム述懐】

僕が夢から覚めた時、全く君は悄然とした姿で消えて行ったからね。」この話は早速天馬から月狂へ、月狂から吉士へ伝はって、吉士は僕の荒唐無稽さを鬼の首を獲った如く欣び勇んだ

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宮本百合子

【ベリンスキーの眼力】

「彼が自分のドラマの中に導入した凡ての荒唐無稽さにも拘らず『マクベス』はそれでも中世紀のゴシック風の寺院の如く巨大なる、絶大なる作品である」

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太宰治

【弱者の糧】

観衆たるの資格。第一に無邪気でなければいけない。荒唐無稽を信じなければいけない。大河内伝次郎は、必ず試合に勝たなければいけない。或る教養深い婦人は、「大谷日出夫という役者は、たのもしくていいわ。あの人が出て来ると、なんだか安心ですの。決して負けることがないのです。

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田中貢太郎

【日本天変地異記】

国作りの伝説は、「古事記」や「日本書紀」によって伝えられたもので、荒唐無稽な神話のように思われるが、わが国土が地震帯に縁取られ火山脈の上にいるということから考え合わすと、決して仮作的な伝説でないということが判る。

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海野十三

【宇宙尖兵】

こういう小説を書くと、またどこからか、やれ荒唐無稽こうとうむけいじゃ何じゃと流れ弾がとんでくることであろうが、本篇の巧拙価値はまず措き、とにかくわれわれ日本民族はもっと「科学の夢」「冒険の夢」を持たないことには、今日特に緊急とせられる民族的発展は、その必要程度にまで拡ることが出来ないと信ずるがゆえに、作者は流れ弾がとんできたら、それをつかんで投げかえす決意だ。

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中谷宇吉郎

【簪を挿した蛇】

少くも先生はどういう答を期待しているだろうかと子供たちに興味を持たせる点で、十分頭の訓練になる。それで現在の教育法はそのまま是認すればよいので、その上に子供たちに夢をもたせればよいことになる。少くも荒唐無稽な夢をみることを余り阻止しなければよいであろう。迷信や怪異譚かいいたんなども、実害のない限りは、何も禁止する必要はないと思われる。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
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Last updated : 2022/11/23