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▼参考書
如意自在
にょいじざい
作家
作品

泉鏡花

【湯女の魂】

 八宗の中にも真言宗には、秘密の法だの、九字(くじ)を切るだのと申しまして、不思議なことをするのでありますが、もっともこの宗門の出家方は、始めから寒垢離(かんごり)、断食など種々(さまざま)な方法で法を修(しゅ)するのでございまして、向うに目指す品物を置いて、これに向って呪文(じゅもん)を唱え、印を結んで、錬磨の功を積むのだそうでありまする。
 修錬の極致に至りますると、隠身避水(へきすい)火遁(かとん)の術などはいうまでもございませぬ、如意自在な法を施すことが出来るのだと申すことで。

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泉鏡花

【海神別荘】

海の住居(すまい)の難有(ありがた)さに馴(な)れて、蔭日向(かげひなた)、雲の往来(ゆきき)に、潮(うしお)の色の変ると同様。如意自在(にょいじざい)心のまま、たちどころに身の装(よそおい)の成る事を忘れていました。

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Last updated : 2025/12/26