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理非曲直
りひきょくちょく
作家
作品

芥川龍之介

【澄江堂雑記】

     十一 火渡りの行者

 社会主義は、理非曲直(りひきよくちよく)の問題ではない。単に一つの必然である。僕はこの必然を必然と感じないものは、恰(あたか)も火渡(ひわた)りの行者(ぎやうじや)を見るが如き、驚嘆の情を禁じ得ない。あの過激思想取締法案とか云ふものの如きは、正にこの好例の一つである。

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芥川龍之介

【俊寛】

「成親(なりちか)の卿の天下同様、平家(へいけ)の天下より悪いかも知れぬ。何故(なぜ)と云えば俊寛は、浄海入道(じょうかいにゅうどう)より物わかりが好(よ)い。物わかりが好ければ政治なぞには、夢中になれぬ筈ではないか? 理非曲直(りひきょくちょく)も弁(わきま)えずに、途方(とほう)もない夢ばかり見続けている、――そこが高平太(たかへいだ)の強い所じゃ。

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菊池寛

【三浦右衛門の最後】

その上に美しい少年で落人の身である。老人は当然子供に手込めになっているこの男に同情して、やにわに子供たちを叱り飛ばした。これは自分の子供が他人と交渉を開いた時に、理非曲直を問わず子供を叱り飛ばす今の親たちの取る手段と同じである。

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福沢諭吉

【学問のすすめ】

 第二 力をもって政府に敵対するはもとより一人の能くするところにあらず、必ず徒党を結ばざるべからず。すなわちこれ内乱の師(いくさ)なり。けっしてこれを上策というべからず。すでに師を起こして政府に敵するときは、事の理非曲直はしばらく論ぜずして、ただ力の強弱のみを比較せざるべからず。

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中里介山

【大菩薩峠 市中騒動の巻】

「ナニ、証拠がないから無理だと? 証拠呼ばわりをして言い抜けをしようなどとは、いよいよ以て図々しい。証拠が有ろうとも無かろうとも、我々歩兵隊の耳に入った以上は退引(のっぴき)のならぬことじゃ。しかし、理非曲直が立たねば政道も立たぬ道理じゃ、歩兵隊は無理を言わぬという証拠にその証拠を見せてやる。これ見ろ、これはいま貴様の家の店前(みせさき)で拾ったものじゃ、さあこれを見たら文句はあるまい」

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国枝史郎

【剣侠】

親分の命で手出しが出来ない、謂う所の脾肉の嘆! それを喞っていた折柄であった。切り合う相手が現われた。理非曲直(りひきょくちょく)は二の次である、血を見ることが出来、切り合うことが出来る、これだけでもう満足であった。

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Last updated : 2022/11/23