ご利用について
▼参考書
粟粒芥顆
ぞくりゅうかいか
作家
作品

夏目漱石

【 一夜 】

 昔(むか)し阿修羅(あしゅら)が帝釈天(たいしゃくてん)と戦って敗れたときは、八万四千の眷属(けんぞく)を領して藕糸孔中(ぐうしこうちゅう)に入(い)って蔵(かく)れたとある。維摩(ゆいま)が方丈の室に法を聴ける大衆は千か万かその数を忘れた。胡桃(くるみ)の裏(うち)に潜(ひそ)んで、われを尽大千世界(じんだいせんせかい)の王とも思わんとはハムレットの述懐と記憶する。 粟粒芥顆(ぞくりゅうかいか)のうちに蒼天(そうてん)もある、大地もある。一世(いっせい)師に問うて云う、分子(ぶんし)は箸(はし)でつまめるものですかと。分子はしばらく措(お)く。天下は箸の端(さき)にかかるのみならず、一たび掛け得れば、いつでも胃の中に収まるべきものである。

青空文庫で読む

 
  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

Last updated : 2025/12/26