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水天髣髴/水天彷彿
すいてんほうふつ
作家
作品

石川啄木

【漂泊】

海の彼方には津輕の山が浮んで、山の左から汐首の岬まで、灰色の空を被いだ太平洋が、唯一色の強い色を湛へて居る。――其水天髣髴の邊にポッチリと黒く浮いてるのは、汽船であらう。無論はしつて居るには違ひないが、此處から見ては、唯ポッチリとした黒い星、動いてるのか動かぬのか、南へ駛るのか北へ向くのか、少しも解らぬ。

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岡本かの子

【河明り】

 水天髣髴すいてんほうふつの間に毛筋ほどの長堤を横たえ、その上に、家五六軒だけしか対岸に見せない利根川の佐原の宿、干瓢かんぴょうを干すそのさらした色と、その晒した匂いとが、寂しい眠りを誘う宇都宮の田川の宿

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国枝史郎

【加利福尼亜の宝島 (お伽冒険談)】

「行くぞ」
 と一声掛けて置いて紋太夫の様子をうかがった。
 紋太夫はきっと眼を据えて、水天髣髴すいてんほうふつ遠方おちかたを喰い入るばかりに睨んでいたが、
「いざ、スッパリおやりくだされい」

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竹越三叉

【世界の日本乎、亞細亞の日本乎】

見よや、水天彷彿たる琉球臺灣の彼方よりは、混々たる暖潮、暖帶の生物を送り來り、北米の盡所、露領の極北より來る冽々たる寒流は、雪を作り霜を作りて、寒帶生物を養ふ。西南の風は齊魯の野より、風沙を薩南の地に送り、西北の風は大和の逸民を、北米の野に生ず。我自然の風物は天下の變化を集むるが如く我文明も東西列國文明の精英より成る

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23