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▼参考書
踔厲風発
たくれいふうはつ
作家
作品

穂積陳重

【法窓夜話】

 歳月流るるが如く、三十年は既に過ぎ去って、今や一箇の長老となりたるボーイス師は、一日議会を傍聴した。僧侶の身として何故にと怪しむことなかれ。これ彼がかつて培いたる栴檀(せんだん)の二葉が、今や議場の華と咲き出でたる喜びの余りである。昔街頭にマーブルを弄(もてあそ)んだ貧児は、今や演説壇上満堂の視線を一身に集めている。踔厲風発(たくれいふうはつ)、説き来り説き去って、拍手喝采四壁を撼(うご)かす時、傍聴席上の一老僧はソーッとハンケチをポケットから引出して目に押当てた。

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幸田露伴

【運命】

 景隆小字(しょうじ)は九江(きゅうこう)、勲業あるにあらずして、大将軍となれる者は何ぞや。黄子澄、斉泰の薦(すす)むるに因(よ)るも、又別に所以(ゆえ)有るなり。景隆は李文忠(りぶんちゅう)の子にして、文忠は太祖の姉の子にして且つ太祖の子となりしものなり。之に加うるに文忠は器量沈厚、学を好み経(けい)を治め、其(そ)の家居するや恂々(じゅんじゅん)として儒者の如く、而(しか)も甲を擐(ぬ)き馬に騎(の)り槊(ほこ)を横たえて陣に臨むや、踔厲(たくれい)風発、大敵に遇(あ)いて益(ますます)壮(さかん)に、年十九より軍に従いて数々(しばしば)偉功を立て、創業の元勲として太祖の愛重(あいちょう)する[#「愛重する」は底本では「受重する」]ところとなれるのみならず、西安(せいあん)に水道を設けては人を利し、応天(おうてん)に田租を減じては民を恵(めぐ)み、誅戮(ちゅうりく)を少(すくな)くすることを勧め、

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

Last updated : 2025/12/26