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独立独歩
どくりつどっぽ
作家
作品

島崎藤村

【夜明け前 第二部下】

しかし、こんな娘たちの深い窓のところへも、この国全体としての覚醒かくせいを促すような御一新がいつのまにかこっそり戸をたたきに来た。あだかも燃ゆるがごとき熱望にみち、あたたかい情感にあふれ、あの昂然こうぜんとした独立独歩の足どりで、早くこの戸を明け放てと告げに来る人のように。

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坂口安吾

【選挙殺人事件】

「崇拝する人は?」
「崇拝する人?……」
「または崇拝する先輩。政治的先輩」
「先輩はいません。ワタクシは独立独歩です。一貫して独立独歩」力をこめて云った。彼の傍に芥川龍之介の小説集があった。およそ彼とは似つかわしくない本である。

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片山廣子

【古い伝説】

 その夜眠る前にまたその美人を考へて、誰かあれに似てゐる人があつたやうだと思つてみたが、誰だか思ひつかないで寝てしまつた。日本人でないやうな眼つ きをして、独立独歩といふやうな姿でゐて、どこかたよりない気持を撤きちらしてゆく美しい人、それきり思ひ出せないでゐたが、今日何のはずみか古いリリス の伝説を考へたのである。

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上村松園

【今日になるまで】

 門閥も背景もない私が真の独立独歩で芸術に精進することが出来ましたのは、全く母が葉茶の商売を盛り立てて収入の範囲で、不自由なく暮せるようにしてく れたからでありました。私はこの母の慈愛を忘れることは出来ません。私が〈税所篤子孝養の図〉や〈母子〉など美人画にあまり類例の無いと言われる母性愛を 扱いましたのも、この母の愛が心に沁みていたからであります。

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宮本百合子

【木の芽だち ――地方文化発展の意義――】

 日本全国の諸企業が独立独歩出来なくて、中央政府の保護を必要としたという一つのことは、同時に日本中の各都市の独自な発展、経済的能力が乏しかったことを証明している。当然、それらの都市での文化も、決して強い独特な隆盛をもち得なかったのであった。

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豊島与志雄

【或る夜の武田麟太郎】

 武田はたいてい後者だった。他人は眼中になく、独立独歩の調子だった。最近、周囲に対する顧慮を聊か示すことが多くなったようで、社交的になったのかなと、私は内心微笑したものだった。

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戸坂潤

【道徳の観念】

 さて、道徳に関する倫理学的観念、特に又ブルジョア観念論的ブルジョア倫理学から眺められた道徳観念、その特色ある典型を私は見たのであるが、この倫理 学なるものが如何に独立独歩の専門的学問であり、その根本問題(自由とか人格とか理想とか)が如何に倫理学にだけ特有なものであったとしても、結局それに よって生じる道徳なるものの観念は、今日のブルジョア常識による道徳観念の、埒外へ出るものではない。

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相馬愛蔵
相馬黒光

【一商人として ――所信と体験――】

 私が三十二歳にもなって商売に志したのは、自分が生れつき勤め嫌いで、あくまで独立独歩、自由の境涯を求めたことに原因するのはいうまでもないが、それとともにもう一つ直接の動機となったものがある。

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夢野久作

【東京人の堕落時代】

 反対に苦学に成功した場合でも堕落する可能性がある。
 苦学に成功すると独立独歩で、誰も八釜しく云う者が無い。つい慰安の意味で遊んで見る。忽ち苦学では追付かなくなる。

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Last updated : 2022/11/23