雲泥万里
うんでいばんり
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作家
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作品
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【幕末維新懐古談 好き狆のモデルを得たはなし】
私が「種、種」って呼んで見ますと、やがて、のっそりと起き出て来ました。出たのをよく視ますと、まるで葉茶屋の狆とは雲泥万里の相違で、同じ狆とはいいながら、似ても似つかぬような風采です。のそりと畳の上を歩く音がバサリというように聞えます。バサバサと畳の音がするのです。そうして悠々然と四方に人もおらぬといった風に構えている処は鷹揚といって好いか、寛大といって好いか、とにかくその迫らぬ態度は葉茶屋の狆のチョコマカと愛嬌あって活溌なのとは比おうよう。
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Last updated : 2025/09/19