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遣繰身上
やりくりしんしょう
作家
作品

永井荷風

【桑中喜語】

女子の悋気りんきはなほゆるすべし。男子が嫉妬しっとこそ哀れにも浅間あさましき限りなれ。そもそも嫉妬は私欲の迷にして羨怨せんえんの心憤怒ふんぬと化して復讐の悪意をかもす。野暮やぼ骨頂こっちょうなり。血気の少年はさて置き分別盛ふんべつざかりの男が刃物三昧はものざんまい無理心中なぞに至つては思案のほかにして沙汰のかぎりなり。およそ森羅万象一つとして常住なるはなし。時に昼夜あり節に寒暖あるは自然の変化なり。変化に先立ちてこれがそなえをなさざれば 遣繰身上やりくりしんしょういかでか質の流を止めんや。夜ごと枕並ぶるおのれが女の心に気もつかで、飽かれて後にうらみ、怨みて後に怒るは愚にあらずや。

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Last updated : 2022/11/23