沃野千里
よくやせんり
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作家
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作品
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【満韓ところどころ】
橋本も余も面白半分少し探して見たが、全く駄目であった。山を下るとき、おい満洲を汽車で通ると、はなはだ不毛の地のようであるが、こうして高い所に登って見ると、
沃野
千里という感があるねと、橋本に話しかけたが、橋本にはそんな感がなかったと見えて、別に要領の好い返事をしなかった。余の沃野千里は全く色から割り出した感じであった。松山の上から見渡すと、高い日に映る、茶色や黄色が、
縞になったり、段になったり、模様になったり、霞で薄くされて、雲に接くまで、一面に平野を蔽うている。満洲は大きな所であった。
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Last updated : 2025/09/19