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▼参考書
勇気凜凜/勇気凜々
ゆうきりんりん
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作家
作品

中島敦

【かめれおん日記】

疲れる事を知らぬ働き手。有能な事務家。方法論の大家。(本質論など悪魔に喰われてしまえ!)常に勇気凜々たる偏見に充ち満ちて、あらゆる事に勇往邁進する男。運動会、展覧会、学芸会、校友会雑誌の編輯、その他何でも彼が一人で片附けてしまう。

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幸田露伴

【蒲生氏郷】

とてもの事に城を掻き寨(とりで)を構え、天下を向うに廻して争おうには、勝敗は戦の常、小勢が勝たぬには定まらず、あわよくば此方が切勝って、旗を天下に樹(た)つるに及ぼうも知れず、思召(おぼしめ)しかえさせられて然るべしと存ずる、と勇気 凜々(りんりん)四辺(あたり)を払って扇を膝に戦場叱咤(しった)の猛者声(もさごえ)で述べ立てた。

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夢野久作

【爆弾太平記】

 船の中が忽ちピッタリと静かになった。吾輩も、友吉おやじが吾輩の代りになって講演を初めるのかと思って、ちょっと度肝(どぎも)を抜かれたが、間もなく非常な興味をもって、皆と一緒に傾聴した。
 友吉おやじの塩辛(しおから)声は、少々上ずっていたが、よく透った。ことに頭から日光を浴びたその顔色は頗(すこぶ)る平然たるもので、寧(むし)ろ勇気凜々たるものがあった。

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甲賀三郎

【支倉事件】

「間違いは間違いだ。大いに遣(や)り給え」
「そう云って頂くと私も非常に心強いのです」
 石子は感激しながら、
「遣ります。大いに遣ります」
 石子は決心の色を面に浮べて、一礼すると勇気凜々と云う足取りで戸口に近づいた。
 署長はその有様を快げに見送っていたが、何を思ったか声をかけた。
「あゝ、君、石子君、鳥渡待ち給え」

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国枝史郎

【剣侠】

 性来堕弱の彼ではあり、剣技にも勝れていない彼ではあったが、三カ月というもの秋山要介に従い義侠の精神を吹き込まれ、かつは新影流(しんかげりゅう)の教えを受けた。名人から受けた三カ月の教えは、やくざの師匠の三年に渡る、なまくらの教えより功果がある。今の浪之助というものは、昔の浪之助とは事変わり、気魄横逸勇気凜々、真に大丈夫の 俤(おもかげ)があった。

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谷譲次

【踊る地平線 ノウトルダムの妖怪】

 親分のノックで戸があく。
 一行勇気りんりんとして直ぐ二階の一室へ通る――「すすり泣くピエロの酒場」。
 これがその酒場なんだろう。あんまり広くもない部屋にびっしり椅子テーブルが立てこんで、正面に 酒台 ( カウンタ ) があるきり、装飾もなんにもない、外観以上に平凡というより、むしろ殺風景すぎる室内だ。

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海野十三

【人造人間エフ氏】

「しめた。これでみると、あのイワノフめは、まだおれさまという強い人間がいるということを知らないな。よし、そんなら、こっちもそのつもりで、うまくやってやるぞ」
 大辻は、この 一大危難 ( いちだいきなん ) におちいって、かえってにわかに勇気りんりんとふるいたった。
 彼はそれから、注意ぶかく巌のまわりをみてまわった。その彼は、やがて草むらのなかに、一つのまるい 金網 ( かなあみ ) をみつけた。金網の下はまっくらでよくわからないけれども、穴があいていて、かなり下の方まで通じている様子であった。

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Last updated : 2025/12/26