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遊冶放蕩
ゆうやほうとう
作家
作品

福沢諭吉

【徳育如何】

 そのおもむきは、老成人が少年に向い、直接にその 遊冶放蕩ゆうやほうとうを責め、かえって少年のためにおのが昔年の品行を摘発枚挙せられ、白頭汗を流して赤面するものに異ならず。直接の譴責は各自個々の間にてもなおかつ効を見ること少なし。いわんや天下億万の後進生に向ってこれを責むるにおいてをや。労して功なきのみならず、かえってこれを激するのわざわいなきを期すべからざるなり。

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福沢諭吉

【学問のすすめ】

 譬えば父母の指図を聴かざる道楽息子へみだりに銭を与えて、その遊冶放蕩を逞しゅうせしむるは、保護の世話は行き届きて指図の世話は行なわれざるものなり。子供は謹慎勉強して父母の命に従うといえども、この子供に衣食をも十分に給せずして無学文盲の苦界に おとしいらしむるは、指図の世話のみをなして保護の世話を怠るものなり。甲は不孝にして乙は不慈なり。ともにこれを人間の悪事と言うべし。

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福沢諭吉

【教育の事】

妓楼ぎろう酒店の帰りにいささかの土産を携えて子供をよろこばしめんとするも、子供はその至情に感ずるよりも、かえって土産の出処を内心に穿鑿せんさくすることあるべし。この他なお細かに吟味せば、蓄妾淫奔ちくしょういんぽん 遊冶放蕩ゆうやほうとう、口にいい紙に記すに忍びざるの事情あらん。この一家の醜体を現に子供に示して、明らかにこれにならえと口に唱えざるも、その実は無辜むこの小児を勧めて醜体に導くものなり。これをたとえば、毒物を以てじかにこれを口にらわしめずして、その毒を瓦斯ガスに製し空気に混じて吸入せしむるが如し。これを無情といわざるを得んや。鬼蛇の名称差支さしつかえなかるべし。

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Last updated : 2022/11/23