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弁天小僧(べんてんこぞう)
河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)
= 心に響く日本語(にほんご)・心に残る日本語(にほんご) =

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弁天小僧


知らざぁ言って 聞かせやしょう
浜の真砂(まさご)と 五右衛門(ごえもん)が
歌に残せし 盗人(ぬすっと)の
種は尽きねぇ 七里ヶ浜
その白浪の 夜働(ばたら)き
以前を言やぁ 江ノ島で
年季勤めの 児ヶ淵(ちごがふち)
江戸の百味講(ひゃくみ)の 蒔銭(まきせん)を
当てに小皿の 一文子(いちもんこ)
百が二百と 賽銭(さいせん)の
くすね銭せぇ 段々に
悪事はのぼる 上(かみ)の宮(みや)
岩本院で 講中(こうじゅう)の
枕捜しも 度重なり
お手長講(てながこう)と 札付きに
とうとう 島を追い出され
それから若衆(わかしゅ)の 美人局(つつもたせ)
ここやかしこの 寺島(てらじま)で
小耳に聞いた 祖父(じい)さんの
似ぬ声色(こわいろ)で 小ゆすり騙(かた)り
名せぇ由縁(ゆかり)の
弁天小僧菊之助たぁ 俺がこった

 
   

Last updated : 2025/12/26