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放縦不羈
ほうしょうふき/ほうじょうふき
作家
作品

正岡子規

【俳人蕪村】

蕪村の俳句は芭蕉に匹敵すべく、あるいはこれに凌駕するところありて、かえって名誉を得ざりしものは主としてその句の平民的ならざりしと、蕪村以後の俳人のことごとく無学無識なるとにれり。著作の価値に対する相当の報酬なきは蕪村のために悲しむべきに似たりといえども、無学無識の徒に知られざりしはむしろ蕪村の喜びしところなるべきか。その 放縦不羈ほうしょうふき世俗の外に卓立せしところを見るに、蕪村また性行において尊尚すべきものあり。しかして世はこれをれざるなり。

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夏目漱石

【文芸と道徳】

けれども自然主義の道徳と云うものは、人間の自由を重んじ過ぎて好きな真似まねをさせるというおそれがある。本来が自己本位であるから、個人の行動が 放縦不羈ほうじゅうふき になればなるほど、個人としては自由の悦楽を味い得る満足があると共に、社会の一人としてはいつも不安の眼を睜 みはって他を眺めなければならなくなる、或る時は恐ろしくなる。その結果一部的の反動としては、浪漫的の道徳がこれから起らなければならないのであります。

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夏目漱石

【中味と形式 ――明治四十四年八月堺において述――】

すなわち自分の気の向いた時にやったものが一番気の乗った製作となって現われる。したがって芸術家に対しては今申した資本家教育者などの執務ぶりや授業ぶりはあてはまらない。がその個人的に出来上った芸術家でも、彼ら同業者の利益を団体として保護するためには、会なり倶楽部クラブなり、組合なりを組織して、規則その他の束縛を受ける必要ができてくる。彼らの或者は今現にこれを実行しつつある。してみれば 放縦不羈ほうじゅうふきを生命とする芸術家ですらも時と場合には組織立った会を起し、秩序ある行動を取り、統一のある機関を備えるのである。私はこれを生活の両面に伴う調和と名づけて、けっして矛盾の名を下したくない。矛盾には違なかろうがそれは単に形式上の矛盾であって内面の消息から云えばかえって生活の融合なのである。

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森鴎外

【渋江抽斎】

 然るに富士川さんの抄した墓誌には、京水は独美の子で廃せられたと書してあったらしい。しかもその廃せられた所以ゆえんを書して放縦 不覊ふきにして人にれられず、ついに多病を以て廃せらるといってあったらしい。

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Last updated : 2022/11/23