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一紙半銭
いっしはんせん
作家
作品

神西清

【雪の宿り】

また、五山の衆徒に申し下されて、四条五条の橋の上にて大施餓鬼(せがき)を執行(しゅぎょう)せしめられましたところ、公儀よりは一紙半銭の御喜捨もなく、費(つい)えは悉(ことごと)く僧徒衆の肩にかかり、相国寺のみにても二百貫文を背負い込んだとやら。花の御所の御栄耀(ごえよう)に引きくらべて、わたくし風情(ふぜい)の胸の中までも煮えたつ思いが致したことでございます。

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中里介山

【大菩薩峠 弁信の巻】

我々生きとし生けるものの一刻も無かるべからざる太陽の光、出で入る息のこの大気、無限に流るるこの水――こういうものに対して、その恩恵を誰も感謝するものはないのに、一紙半銭の値には涙を流してよろこぶ。
 偉大なる徳は忘れられるところに存する――というようなことを、あのお喋りが喋って聞かせたことがある。

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中里介山

【大菩薩峠 流転の巻】

「それつらつら、おもんみれば、大恩教主の秋の月は涅槃(ねはん)の雲に隠れ……」
 勧進帳の読上げも凜々(りんりん)たる調子を張って、満場をシーンとさせました。
一紙半銭の奉財のともがらは、この世にては無比の楽(らく)にほこり、当来にては数千蓮華(すせんれんげ)の上に坐せん、帰命稽首(きみょうけいしゅ)、敬(うやま)って白(まお)す」

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23