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言行一致
げんこういっち
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作家
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作品
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【侏儒の言葉】
言行一致
言行一致の美名を得る為にはまず自己弁護に長じなければならぬ。
方便
一人を欺かぬ聖賢はあっても、天下を欺かぬ聖賢はない。仏家の所謂善巧方便とは畢竟精神上のマキアヴェリズムである。
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【酒中日記】 殊に自分は児童の教員、又た倫理を受持っているので常に忠孝仁義を説かねばならず、善悪邪正を説かねばならず、言行一致が大切じゃと
真面目な顔で説かねばならず、その度毎に怪しく心が騒ぐ。
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【渋江抽斎】 これらの言を聞いた後に、抽斎の生涯を回顧すれば、誰人もその言行一致を認めずにはいられまい。抽斎は
内徳義を蓄え、外誘惑を却け、恒に己の地位に安んじて、時の到るを待っていた。
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【ソクラテス】 ソクラテス位の大人物になると、言と行との区別が全くなくなる。昔からいう言行一致をする言葉が丁度それである。世には、
能く「口の人だ」「口ばかりの人だ」といって、言行不一致の輩を嘲ることがあるが、しかし、その「口ばかりの人」にして、もし言うところのものが、すべて赤誠と確信から迸り出ずるものであって、その一語が、直にその人の名誉地位に連関し、一命を賭して吐露する、というほどの概があるならば、その言は慥に「行」である。
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【剣侠】 「拙者ただ今討ち果したものじゃ」
「はあ。……さようで……何の咎で？」
「裏切りいたした手下ゆえ」
「はあ」
「憎むべきは裏切り者。……言行一致せざる奴。……」
「はあ」
「失礼ながら貴殿のご姓名は？」
「ス、杉浪之助。……」
「杉浪之助殿。……お住居は？」
「小石川富坂町。……」
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Last updated : 2022/11/23
