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内典外典
ないてんげてん
作家
作品

芥川龍之介

【鼻】

 最後に、内供は、内典外典ないてんげてんの中に、自分と同じような鼻のある人物を見出して、せめても幾分の心やりにしようとさえ思った事がある。けれども、目連もくれんや、舎利弗しゃりほつの鼻が長かったとは、どの経文にも書いてない。勿論竜樹りゅうじゅ馬鳴めみょうも、人並の鼻を備えた菩薩ぼさつである。内供は、震旦しんたんの話のついで蜀漢しょくかん劉玄徳りゅうげんとくの耳が長かったと云う事を聞いた時に、それが鼻だったら、どのくらい自分は心細くなくなるだろうと思った。

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折口信夫

【死者の書】

郎女の手に、此巻が渡った時、姫は端近く膝行いざり出て、元興寺の方を礼拝した。其後で、
難波とやらは、どちらに当るかえ。
と尋ねて、示す方角へ、きした顔を向けた。其目からは、珠数のたま水精すいしょうのような涙が、こぼれ出ていた。
其からと言うものは、来る日もくる日も、此元興寺の縁起文を手写した。内典・外典其上に又、 大日本おおやまとびとなる父の書いたもん。指から腕、腕から胸、胸から又心へ、みと深く、魂を育てる智慧の這入はいって行くのを、覚えたのである。
大日本日高見おおやまとひたかみの国。国々に伝わるありとある歌諺うたことわざ、又其旧辞もとつごと。第一には、中臣の氏の神語り。藤原の家の古物語り。多くのかたごとを、絶えては考え継ぐ如く、語り進んでは途切れ勝ちに、呪々のろのろしく、くねくねしく、独り語りする語部や、乳母おもや、嚼母ままたちの唱えることばが、今更めいて、寂しく胸によみがえって来る。

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  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23