ご利用について
参考書
四字熟語  を     表示  件
このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
岡目八目/傍目八目
おかめはちもく
外部から観察する者の方が、内部の者よりかえって物事の真相や情勢が客観的によく判断できるということのたとえ。当事者より第三者の方が物事を客観的によく判断できるということ。
作家
作品

勝海舟

【大勢順応】

大隈でも板垣でも、民間に居た頃には、人の遣って居るのを冷評して、自分が出たらうまくやってのけるなどゝと思って居たであろうが、さあ引き渡されて見ると、存外そうは問屋が卸さないよ。所謂岡目八目で、他人の打つ手は批評が出来るが、さて自分で打って見ると、なか/\傍で見て居た様には行かないものさ。

青空文庫で読む  

夏目漱石

【明暗】

「だって岡目八目 おかめはちもくって云うじゃありませんか。はたにいるあなたには、あたしより余計公平に分るはずだわ」

青空文庫で読む  

芥川龍之介

【西洋画のような日本画】

もっと書きたい事もないではないが、何しろ原稿を受け取りに来た人が、玄関に待っている始末しまつだから、今度はまずこのへん御免ごめんこうむる事にする。悪口わるぐち岡目八目 をかめはちもくの然らしむる所以ゆえんだと大目おおめに見て頂きたい。

青空文庫で読む  

森鴎外

【青年】

「天気はこの頃の事さ。外国人が岡目八目で、やっぱり冬寒くなる前が一番 いと云っているね」

青空文庫で読む  

坂口安吾

【二流の人】

 直江山城は会津バンダイ山湖水を渡る吹雪の下に、如水は九州中津の南国の青空の下に、二人の戦争狂はそれ/″\田舎の逞しい空気を吸いあげて野性満々天下の動乱を待ち構えていたが、当の動乱の本人の三成と家康は、当の本人である為に、岡目八目の戦争狂どもの達見ほど、彼等自らの前途の星のめぐり合わせを的確に見定め嗅ぎ当てる手筋を失っていた。

青空文庫で読む  

新渡戸稲造

【自警録】

 またこれに反しなにゆえに彼が某戦場において、某将軍を某地に向けなかったか、なにゆえに某月某日に、北方軍を某地においてかなかったか、なにゆえに彼は某所の包囲ほういの時に、かくかくの作戦をしなかったかと、岡目八目 おかめはちもくや、あとから出る下司知恵げすちえを振りまわして、彼を非難する声がさかんになった時は、かれの心に起こった考えは、恐らく僕が十里以上の遠足をしなかったと非難されると同じことであったろう。

青空文庫で読む  

国枝史郎

【染吉の朱盆】

 岡八というのは綽名あだなである。
「一つの事件をあばこうとしたら、渦中へ飛び込んじゃいけないよ。いつも傍から見るんだなあ。渦の中へ一緒に巻き込まれようなものなら、渦を見ることが出来ないからなあ。ほんとに岡目八目さ」
 これがこの男の口癖である。その本名は綱吉といい、非常に腕っこきの岡引であった。

青空文庫で読む  

 
  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

おすすめサイト・関連サイト…

Last updated : 2022/11/23