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往返徒労
おうへんとろう
作家
作品

南方熊楠

【十二支考 蛇に関する民俗と伝説】

 仏典に名高い賢相大薬マハウシャダの妻毘舎佉ヴィサクハ女、美貌智慧ならびに無双たり。時に北方より五百商人その国へ馬売りに来り、都に名高き五百妓を招きスチャラカ騒ぎをやらかしけるに、商主一人少しも色に迷わず、夥中かちゅう最も第一の美妓しきりに誘えど、〈我邪念なし、往返徒労なり〉と うそぶいたとは、南方先生の前身でもあったものか、自宅によほどよいのがあったと見える。

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  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23