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西方浄土
さいほうじょうど
作家
作品

折口信夫

【山越しの阿弥陀像の画因】

此日、来迎仏と観ずる日輪の在る所に行き向えば、必その迎えを得て、西方浄土に往生することになる、と考えたのは当然過ぎる信仰である。此は実践する所の習俗として残っていて、而も、伝説化・芸術化することなくして、そのまま消えて行ったのである。

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南方熊楠

【十二支考 鶏に関する伝説】

初めに金剛座上で説法し九十六億人阿羅漢を得、二会と三会に城外の華林園で説法し、九十四億と九十二億の人が阿羅漢となる。これを竜華の三会といって馬琴の『八犬伝』の文句にも出れば、弥陀の念仏流行して西方浄土往きの切符大投げ売りとなるまでは、キリスト教の多くの聖人大士が極楽へ直通りせず最終裁判の日を待ち合すごとく、弘法大師その他の名僧信徒、 ことおそれ多いが至尊で落飾された方々もこの弥勒の出世をあるいは入定したり、あるいは天上霊域で待ち合され居るはずとさる高僧から承った。

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和辻哲郎

【古寺巡礼】

 赤い、弱々しい夕日の光が、堂の正面の格子を洩れて、廚子のなかまで忍び込んだ。その光の反射で聖観音はほのかな赤味を全身にみなぎらした。 西方浄土さいほうじょうどの空想を刺戟するゆうべの太陽が、いかにも似つかわしい場所でわれわれに働きかけてくれたのである。われわれはこの偶然に驚きながら息をつめて聖観音を見まもった。しかしやがてその光も、薄く、薄く消えてしまう。急に堂内が暗くなる。

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宮本百合子訳

【「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)】

姉が身を投げると云えば妹も身をなげようと云って居るのにこの年とった私一人のこってどうしたらいいだろう。だから私も一所に身をなげる外しかたがない。もしまだ死ぬ時も来ない親に身をなげさせるのは五逆罪であろう。ミダ如来は西方浄土を荘厳し一念十念をもきらわず十悪五逆罪をもみちびこう」と云う。

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喜田貞吉

【法隆寺再建非再建論の回顧】

しかるに今の金堂は三間に分れ、設計当時から三本尊の並座を予想したもので、後それが実現せられて西の間の阿弥陀仏が安置せられ、ここに三本尊の並置となり、左右の均斉を得るに至ったのであった。けだし中の間の釈迦仏は太子の御為、東の間なる薬師仏は御父用明天皇の御為なるに対して、御母間人皇后の御為に、西方浄土の教主たる阿弥陀仏を西の間に安置すべく予想せられたのであったに相違ない。

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中里介山

【大菩薩峠 他生の巻】

 ははあ、読めた。熊谷の蓮生坊が上方かみがたから帰る時は、西方浄土さいほうじょうどを後にするのを本意にあらずとして、いつでも逆に馬に乗って『極楽に剛の者とや沙汰すらん、西に向ひて後ろ見せねば』と歌をよんだ。先生、その伝を行っているのだな。しかし、東に向いたのでは意味をなさない……やはり、いまおびやかされた、大名の行列に対する意地張りでしょう。

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Last updated : 2022/11/23