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賛否両論
さんぴりょうろん
作家
作品

折口信夫

【日本美】

正岡子規といふ人があつて、俳句・短歌の上で大きな為事をしてゐますが、その子規が晩年になつて作つた句にかう言ふのがあります。

藤の花 長うして雨降らんとす
鶏頭の 十四五本もありぬべし

これには賛否両論がありましたが、どちらも本道は子規の心を掴んではゐなかつたのです。子規の眼の前で十四五本の鶏頭が秋の風景をつくつてゐるだけである。作つた肝腎の事だけを言つておけば――それを読む人が――その聯想を加へて其を中心に、その人自身の聯想の範囲において、延長なり、内容化して行き、藤の花だけ、鶏頭だけを詠んだのではないことを感じさせるといふ人が多いが、私は恐らくさうではないと思ひます。此句は、藤の花と鶏頭以外の何も言つてゐない、そこに句の面白さがあるのです。

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岸田國士

【道遠からん 四幕 ――または 海女の女王はかうして選ばれた――】

校長  イワさん、まあ、この問題は、賛否両論あつていいんだから、もうちつと穏かに意見の交換をしたらどうだね。さう楯つくとか何んとか云はずにさ。リキさんの云ふこともちやんと聞き、あんたの云分もよく聞いてもらひ、その上で、みなの衆の意見を徴してさ、最後に賛否を多数決できめたらいいぢやないか。

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Last updated : 2022/11/23