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娑羅双樹/沙羅双樹
さらそうじゅ
しゃらそうじゅ
作家
作品

芥川龍之介

【神神の微笑】

わたし親鸞しんらん日蓮にちれんと一しょに、沙羅双樹さらそうじゅの花の陰も歩いています。彼等が随喜渇仰ずいきかつごうしたほとけは、円光のある黒人こくじんではありません。優しい威厳いげんに充ち満ちた上宮太子じょうぐうたいしなどの兄弟です。――が、そんな事を長々と御話しするのは、御約束の通りやめにしましょう。つまり私が申上げたいのは、泥烏須デウスのようにこの国に来ても、勝つものはないと云う事なのです。」

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与謝野晶子

【舞姫】

沙羅双樹さらさうじゆしろき花ちる夕風に人の子おもふ凡下ぼんげのこゝろ

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三木清

【親鸞】

 もとよりかくのごとき種類の人間にも弥陀は手をのべる。「すでにして悲願います、修諸功徳の願となづく。」これが第十九願である。ここに得られる往生は「双樹林下往生」と呼ばれている。双樹は沙羅双樹であって、釈迦は 拘尸那クシナ城外の沙羅双樹の下で涅槃に入ったと伝えられる。双樹林下往生というのは自力修善の人々の往生をいうのである。しかしこの願の本旨は臨終現前とか来迎引接とかにあるのであろうか。

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井上円了

【南半球五万哩】

雪峰巍立碧雲間、鎮圧閻浮幾万関、鶴林一夜煙散後、空留唯我独尊山。
(雪の峰があおみをおびて雲の間にそびえ、人間界のけがれをしずめおさえること幾万。沙羅双樹の林の一夜、煙の散り消えたのちは、ただ唯我独尊の山が残ったのであった。)

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中里介山

【大菩薩峠 椰子林の巻】

 老尼は、われと気を鎮めてみたが、魔障わが精進をさまたぐるか、と言って躍起となる意気もないようであります。というのは、この老尼は修行のために、ここに静処を求めたのではなく、狂言綺語きょうげんきごの閑居を楽しまんとする人であったからでしょう。様こそ法体にこしらえてはいるが、これも仏道精進のためというよりは、世間体をのがるるには、この様が最も許されやすいという身勝手から出でたもので、要するに趣味の人であって、修道の人でないからでしょう。五十路いそじを越えて、まだこんなに水々しいところが何よりの証拠で、都にあって祇園精舎ぎおんしょうじゃの鐘の声を聞くよりは、ここに閑居して 沙羅双樹さらそうじゅの花の色の衰えざるを見ていたい。

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土井晩翠

【天地有情】

浮世の戀


ゆふべ思にかきくれて
眺むる空の雲幾重
紅染めし夕榮の
色いたづらに消果てゝ
畫くは何の面影ぞ
流るゝ光沈む影
傾く齡手の中に
嗚呼ひきとめむすべもがな。

佛は説きぬ娑羅双樹
祇園精舍の鐘のねも
その曉に綻びし
別れの袖をいかにせむ
更けてくるしむ待宵の
涙なみだに數添て
さても浮世の戀ぞ憂き
さても我世の戀ぞ濃き。

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Last updated : 2022/11/23