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自家撲滅
じかぼくめつ
同一の人物の言動や文章などが前後で食い違い、つじつまが合わないこと。また、言うことと矛盾するような言動をすること。 ⇒ 自家撞着 ⇒ 自己矛盾
作家
作品

二葉亭四迷

【浮雲】

「それからついでだから言ッときますがネ、聞けば昨夕ゆうべ本田さんと何だか入組みなすったそうだけれども、そんな事が有ッちゃ誠に迷惑しますネ。本田さんはお前さんのお朋友ともだちとは云いじょう、今じゃアうちのお客も同前の方だから」
「ハイ」
 トは云ッたが、文三実は叔母が何を言ッたのだかよくは解らなかッた、すこし考え事が有るので。
「そりゃアア云う胸のしろい方だから、そんな事が有ッたと云ッてそれを根葉にッて周旋とりもちをしないとはお言いなさりゃすまいけれども、全体なら……マアそれは今言ッても無駄むだだ、お前さんが腹をめてからの事にしよう」
 ト 自家撲滅じかぼくめつ、文三はフト首を振揚げて、
「ハイ」
「イエネ、またの事にしましょう、と云う事サ」
「ハイ」
 何だかトンチンカンで。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23