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士魂商才
しこんしょうさい
作家
作品

内田魯庵

【二葉亭追録】

当時の青年が政治に志ざしたのは皆国士を標的としたからで、坪内博士の如く初めから劇や小説を生涯の仕事とする決心でったものは異数であった。徳冨蘆花とくとみろかが『ほととぎす』に名を成した後の或る時「我は小説家たるを恥とせず」とポーロもどきに宣言したのはやはり文人としての国士的表現であった。町人宗の開山福沢ふくざわ翁が富の福音を伝道しつつも士魂商才を叫んだ如く、当時の青年はコンパスや計算尺を持つ技師となっても、 前垂掛まえだれがけで算盤そろばんを持っても、文芸に陶酔してペンを持っても、国士という桎梏しっこくから全く解放されたものは先ずなかった。

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戸坂潤

【現代哲学講話】

読者は昔我が国で和魂漢才説という重宝な思想のあったことを知っているだろう。維新後になるとそれが士魂商才の説となる。だが教育家が徳育と知育とを区別した賜物であるかどうか知らないが、近頃では哲学の魂と科学の才とが、バラバラに統一される。之は誠に不思議な見事な「統一」ではないだろうか。

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今井邦子

【水野仙子さんの思ひ出】

 一體お貞さんの生れた須賀川といふところは、昔からあたりにきこえた商人町で、郡山や、白河や、二本松に比べて、何方かと言へば、士魂商才の其商才に屬する氣分の漲つた町であつた。從つて、「お貞さんには、士族の娘といふところはなかつた。何うしても堅い田舍の商家の娘であつた。それにどこをさがしても浮華なところ、輕薄なところがなかつた。全身すべて是れ誠といふやうな人であつた」と書いてあるが、實によく其弟子を語つてゐると思ふ。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2022/11/23