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粗衣粗食
そいそしょく
作家
作品

正岡子規

【墨汁一滴】

為山氏は善き衣善き駒下駄をけ金がもうかればただち に費しはたすに反して不折君は粗衣粗食の極端にも耐えなるべく質素を旨として少しにても臨時の収入あればこれを貯蓄し置くなり。君が 赤貧せきひん 洗ふが如き中より身を起して独力を以て住屋と画室とを建築し、それより後二年ならずして洋行を思い立ちしかも他人の力を借らざるに至ては君が勤倹の結果に驚かざるを得ず。

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福沢諭吉

【学問のすすめ】

かつ生計難しといえども、よく一家の世帯を計れば、早く一時に銭を取りこれを費やして小安を買わんより、力を労して倹約を守り大成の時を待つにかず。学問に入らば大いに学問すべし。農たらば大農となれ、商たらば大商となれ。学者小安に安んずるなかれ。粗衣粗食、寒暑を はばからず、米もくべし、薪も割るべし。学問は米を搗きながらもできるものなり。人間の食物は西洋料理に限らず、麦飯を食らい味噌汁をすすり、もって文明の事を学ぶべきなり。

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島崎藤村

【新生】

ある時は彼は北海道の曠野こうやに立つという寂しいトラピストの修道院に自分の部屋をたとえて見たこともある。ず自己の墓を築いて置いて粗衣粗食で激しく労働しつつ無言の行をやるというあの修道院の内の 僧侶ぼうさん達に自分の身を譬えて見たこともある。

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牧野信一

【鞭撻】

――何という自分は見下げ果てた心の持主だろう、と先刻から密かに苛責の念に苛まれていた心が頼りなく流れ滾れたのだった。立身出世をする人物は子供の時分から粗衣粗食に甘んじて常に楽しく励む者である、という風なことをいつも祖母から教えられていた。そんなことも思い出されて暗い気持になった。

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豊島与志雄

【現代小説展望】

 ドン・キホーテはその理想に対する献身によって色づけられている。その理想のためにはあらゆる困苦に堪え、その生命をも犠牲にする覚悟がある。……彼は同胞のために、人類に反対する力――妖魔や巨人――即ち圧制者に抗せんがために生きる。……それ故に、彼は恐れを知らぬ不屈不撓の人間である。彼は粗衣粗食に甘んじる。他に考えることがあるからである。心は貧しいが、意思は偉大で勇敢である。

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種田山頭火

【行乞記 伊佐行乞】

先日の吐瀉以来、私の胃は小さくなったようだ、食気が薄くなった、とにかくそれだけ私の身心は安らかになったのである。
ひとりで、じだらくにして、粗衣粗食してをれば、周囲がしずかで、すゞしくて、のんきでゆったりしてくる。

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岸田國士

【医術の進歩】

なるほど、景気がいゝと、暴飲暴食その他不摂生な行為から健康を害するようになるというのは一つの理窟ですが、不景気のため、粗衣粗食で栄養状態が低下し、過労心痛のため死を早めるという事実と比較すればどうでしょう。

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相馬愛蔵
相馬黒光

【一商人として ――所信と体験――】

 昔は商家に奉公し、忠実に勤めて年期を明け、その後二、三年の礼奉公すれば、主人から店ののれんを分けてもらい、しかるべき場所において一店の主となることが出来たものである。それゆえ年期中は給与もなく、粗衣粗食、朝は早く起き夜は遅く寝て、いわゆる奉公人の分に甘んじ、じつにいじらしい勤め振りをしたものであった。

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Last updated : 2022/11/23