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沈滞萎靡
ちんたいいび
 ⇒ 萎靡沈滞 ⇒ 沈滞萎靡
作家
作品

岸田國士

【新劇界の分野】

 未来派、ダダイズムなどの傾向を取り入れた戯曲は、まだ日本に出て来ないやうであるが、表現派、構成派などの名を冠した、一寸信用のでき兼ねる戯曲が近頃ちよいちよい現はれる。この一派は、勿論、既成美学の破壊、従つて、在来の演劇の否定に進みつつあるのであるから、普通、筋道の通つた戯曲や演劇は、彼等から軽蔑され、敵視されてゐる。ここに於て、北欧系の作家中錚々たる人々でさへ、彼等の前では大きな顔ができないのである。その台詞の如きも、例へば「お面だ、お小手だ、お胴だ、そら、お突だ!」といふやうな猛烈な掛声の連続であるから、さすが「力」の作家たちも、たぢたぢである。然しながら、これらの傾向は、何も、恐るるに当らない。沈滞萎靡した末流文学に、一脈の活気を与へるべく生れた注射文学に外ならない。少し痛くても我慢するより外はない。効き目はいつか現はれる。痛い時は、まだ効いてやしない。

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内田魯庵

【淡島椿岳 ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――】

寒月の放胆無礙むげな画風は先人椿岳の衣鉢いはつけたので、寒月の画を鑑賞するものは更に椿岳にさかのぼるべきである。
 椿岳の画の豪放洒脱しゃだつにして伝統の画法を無視した偶像破壊は明治の初期の沈滞 萎靡 いび した画界の珍とする処だが、更にこの畸才きさいを産んだ時代に遡って椿岳の一家及び環境を考うるのは明治の文化史上頗る興味がある。

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Last updated : 2022/11/23