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竹馬之友/竹馬の友
ちくばのとも
作家
作品

太宰治

【走れメロス】

メロスには竹馬の友があった。セリヌンティウスである。今は此のシラクスの市で、石工をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。歩いているうちにメロスは、まちの様子を怪しく思った。ひっそりしている。

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坂口安吾

【手紙雑談】

大江は私の竹馬の友で、私のあらゆる出版はみんな自分が引受けると一人でのみこんでゐる男だから、私は遺言第一条の件を伝へた。

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永井荷風

【雪の日】

小説「すみだ川」を書いてゐた時分だから、明治四十一二年の頃であつたらう。井上唖々さんといふ竹馬の友と二人、梅にはまだすこし早いが、と言ひながら向島を歩み、百花園に一休みした後、言問まで戻つて来ると、川づら一帯早くも立ちまよふ夕靄の中から、対岸の灯がちらつき、まだ暮れきらぬ空から音もせずに雪がふつて来た。

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国木田独歩

【非凡なる凡人】

桂はここで三度の食事をするではないか、これをいやいやながら食う自分は彼の竹馬の友といわりょうかと、そう思うと僕は思わず涙を呑んだのである。そして僕はきゅうに胸がすがすがして、桂とともにうまく食事をして、 縄暖簾なわのれんを出た。

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国木田独歩

【河霧】

 豊吉はうなずいて門札を見ると、板の色も文字の墨も同じように古びて「片山四郎」と書いてある。これは豊吉の 竹馬ちくばの友である。
達者たっしゃでいるらしい、』かれは思った、『たぶん子供もできていることだろう。』

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内田魯庵

【二葉亭四迷の一生】

不思議な事には美妙と二葉亭とは親たちが同じ役所の同僚であって、児供こどもの時からの朋友であった。尤も竹馬の友というだけで、中ごろは交際が絶え、相談したのでも申合わしたのでもなかったが、相期せずして 幼友達おさなともだち同士のこの二人が言文一致体をはじめたというは頗る不思議な因縁であった。

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若杉鳥子

【新しき夫の愛 ―― 牢獄の夫より妻への愛の手紙 ――】

 今度T子さんに逢ったら(嘘のようだが、あの尊敬すべき夫人の名前を僕は此処に来てから始めて知ったのだ。何か珍しい単語を字引で引き当てたような気がした)――経済学全集の中から、さしつかえなさそうなものを、毎月位の割で入れてくれるように頼んでくれ。それは彼の偉大な頭を持って(ただし形式の)有名な俺の竹馬の友、Nという男がもっている筈だ。俺の「病気」はまだ大したことはないから心配するな。此処にいる間は少し位体が悪くても一こうさしつかえないではないか。君の健康こそなかなか心配すべき点と理由とを持っているのだが、近頃は非常にいいらしいので安心している。

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菊池寛

【真珠夫人】

「やつぱりお友達でいらつしやいますか。」信一郎はやゝ安心して訊いた。
「さうです。ずつと、小さい時からの友達です。小学時代からの竹馬の友です。」
「なるほど。それぢや、さぞお力落しでしたらう。」と云つてから、信一郎は少し躊躇してゐたが、「つかぬ事を、承はるやうですが、今貴君あなた方と話してゐた婦人の方ですね。」と云ふと、青年は直ぐ訊き返した。

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Last updated : 2022/11/23