作品に出てくるものの数え方(助数詞)
 
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瓶
作 家
作 品
尾崎紅葉
【金色夜叉(こんじきやしや)】
その翌々日なりき、宮は貫一に勧められて行きて医の診察を受けしに、胃病なりとて一瓶(いちびん)水薬(すいやく)を与へられぬ。貫一は信(まこと)に胃病なるべしと思へり。患者は必ずさる事あらじと思ひつつもその薬を服したり。
宮沢賢治
【文語詩稿 一百篇 巡業隊】
霜のまひるのはたごやに、  がらすぞうるむ一瓶の、
の黄なるをわかちつゝ、  そゞろに錫の笛吹ける。
内田魯庵
【温情の裕かな夏目さん】
特に夏目漱石さんの嫌いなものはブリウブラクのインキだった。万年筆は絶えず愛用せられたが、インキは何時もセピアのドローイングインキだったから、万年筆がよくいたんだ。私が一度、いい万年筆を選んで、自分で使い慣らしてからインキ一瓶つけて持たせてやったことがあるが、そのインキがブリウブラクだったから気に入らなかったそうである。
寺田寅彦
【東上記】
旅なればこれも腹は立たず。元町(もとまち)を線路に沿うて行く。道傍の氷店に入ってラムネ一瓶に夜来の渇望も満たしたればこゝに小荷物を預けて楠公祠(なんこうし)まで行きたり。
寺田寅彦
【映画芸術】
要するに映画は截断(カッティング)の芸術である。たとえばスターンバーグの「青い天使」の台本と、いよいよできあがった作品とを比べてみても、いかに多くのものが切り捨てられたかがわかる(わが国での検閲の切断は別として)。チャプリンがその「街(まち)の灯(ひ)」の一場面を撮(と)るためにいかに多くのフィルムをむだにしているかは、エゴン・エルウィン・ウィッシュの訪問記を一見しても想像されるであろう。
このようにして行なわれる選択的截断(せつだん)は言うまでもなく次に来るところの編集のための截断であり、構成のための加工である。一瓶(ひとかめ)を生けるために剪刀(せんとう)を使うのと全く同様な截断の芸術である。
映画成立の最後の決定的過程として編集術については以下に項を改めて述べる事とする。
 
   
 
 
 

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Last updated : 2019/05/16