作品に出てくるものの数え方(助数詞)
 
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脚
作 家
作 品
芥川龍之介
【大導寺信輔の半生−−或精神的風景画−−】
が、それ等は腰の高い、赤いクッションの色の褪(さ)めた半世紀前の古椅子だった。信輔はこの二脚椅子に全中流下層階級を感じた。
芥川龍之介
【南京の基督 】
壁紙の剥(は)げかかつた部屋の隅には、毛布のはみ出した籐(とう)の寝台が、埃臭さうな帷(とばり)を垂らしてゐた。それから卓(テエブル)の向うには、これも古びた椅子一脚、まるで忘れられたやうに置き捨ててあつた。が、その外は何処を見ても、装飾らしい家具の類なぞは何一つ見当らなかつた。
芥川龍之介
【夢】
わたしの部屋には画架のほかに籐椅子一脚あるだけだった。籐椅子は空気の湿度(しつど)の加減か、時々誰も坐らないのに籐(とう)のきしむ音をさせることもあった。
夏目漱石
【野分】
高柳君(たかやなぎくん)は、どこぞ空(あ)いた所はあるまいかと、さっきからちょうど三度日比谷を巡回した。三度巡回して一脚腰掛も思うように我を迎えないのを発見した時、重そうな足を正門のかたへ向けた。
田山花袋
【蒲団】
その数多い工場の一つ、西洋風の二階の一室、それが渠の毎日正午(ひる)から通う処で、十畳敷ほどの広さの室(へや)で中央(まんなか)には、大きい一脚卓(テーブル)が据えてあって、傍に高い西洋風の本箱、この中には総(すべ)て種々の地理書が一杯入れられてある。渠はある書籍会社の嘱託を受けて地理書の編輯(へんしゅう)の手伝に従っているのである。
石川啄木
【雲は天才である】
−−天井の極く低い、十疊敷位の、汚點(しみ)だらけな壁も、古風な小形の窓も、年代の故(せゐ)で歪(ゆが)んだ皮椅子も皆一種人生の倦怠を表はして居る職員室に這入ると、向つて凹字形に都合四脚卓子(テーブル)が置かれてある。突當りの並んだ二脚の、右が校長閣下の席で、左は檢定試驗上りの古手の首座訓導、校長の傍が自分で、向ひ合つての一脚が女教師のである。吾校の職員と云へば唯この四人だけ、自分が其内最も末席なは云ふ迄もない。
石川啄木
【病院の窓 】
青唐草の被帛(おほひ)をかけた圓卓子(まるテーブル)が中央に、窓寄りの煖爐(ストーブ)の周圍には、皮張りの椅子三四脚
樋口一葉
【うつせみ】
枕に近く一脚を据ゑたるは、折ふし硯々と呼び、書物よむとて有し學校のまねびをなせば、心にまかせて紙いたづらせよとなり、
泉鏡花
【婦系図】
姿見の前に、長椅子(ソオフア)一脚、広縁だから、十分に余裕(ゆとり)がある。
泉鏡花
【湯島の境内】
門の扉(とぼそ)に立寄れば、(早瀬、引かれてあとずさりに、一脚ベンチに憩う。)
幸田露伴
【些細なやうで重大な事】
一脚卓子(テーブル)椅子とが、燈臺の形なりの狹い圓型のその室内にあり、圓いなりの石の壁には小さな六角時計がかけてあつた。
有島武郎
【或(あ)る女(前編)】
二十四五脚椅子(いす)が食卓に背を向けてずらっとならべてある食堂の中ほどから、横丁(よこちょう)のような暗い廊下をちょっとはいると、右の戸に「医務室」と書いた頑丈(がんじょう)な真鍮(しんちゅう)の札がかかっていて、その向かいの左の戸には「No.12早月葉子殿」と白墨で書いた漆塗(うるしぬ)りの札が下がっていた。
有島武郎
【惜みなく愛は奪う】
仕事を始めるに当って、先(ま)ず坐り心地のいい一脚椅子を得たように思う。私の仕事はこの椅子に倚(よ)ることによって最もよく取り運ばれるにちがいないのを得心する。
岡本綺堂
【半七捕物帳 小女郎狐】
茶店といっても、この村はずれに荒物屋と駄菓子屋とを兼ねている小さい休み茶屋で、店の狭い土間には古びた床几一脚すえてあった。女房がすぐに持ち出して来た煙草盆と駄菓子の盆とを前に置いて、長次郎は温(ぬる)い番茶を一杯のんだ。
魯迅
井上紅梅 訳
【故郷】
午後、彼は入用の物を幾つか撰り出していた。長卓二台、椅子四脚、香炉と燭台一対ずつ、天秤(てんびん)一本。またここに溜っている藁灰も要るのだが、(わたしどもの村では飯を焚く時藁を燃料とするので、その灰は砂地の肥料に持って来いだ)わたしどもの出発前(ぜん)に船を寄越して積取ってゆく。
 
   
 
 
 

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Last updated : 2019/05/16