作品に出てくるものの数え方(助数詞)
 
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嚢
作 家
作 品
正岡子規

【明治卅三年十月十五日記事】
ブランデー一口を飲む。母は給仕しながら、そこに坐りて膠嚢(こうのう)にクレオソート液を入れ居り。食了(くいおわ)りて、クレオソート三嚢を呑む。漬物と茶は用ゐぬ例なり。自ら梨二個を剥(む)いで喰ふ。

石川啄木
【赤痢】
余市(よいち)に來て、日本海の片影を見た。余市は北海道林檎の名産地。折からの夕日に、林檎畑は花の樣な色彩を見せた。あまり美しいので、賣子が持て來た網嚢(あみぶくろ)入のを二嚢買つた。
 O君は小樽(をたる)で下り、余等は八時札幌に着いて、山形屋に泊つた。

吉川英治
【私本太平記 婆娑羅帖】
「相違ございません。巻絹十疋(ぴき)、砂金一嚢(のう)、酒一荷(か)、大鯛一台などの品々を供に担(にな)わせて、そのお使者は、女輿(おんなごし)を中門で降り、色代(しきたい)うやうやしげに――若殿さま御婚礼のお祝いに、佐々木道誉の名代として遣わされました者――と、たしかな御口上なので」
 
   
 
 

Last updated : 2025/12/26